コロナ禍で、ビジネスのオンライン化が進んでいます。海外ビジネスに携わるものとして、これは非常事態です。
なぜなら、究極的には、日本企業が、海外に営業拠点を作る必要が無くなってくるからです。
そうすると、僕みたいな高コストの海外駐在員は、不要になるんです。日本に住みながら、ズーム使って、海外営業が出来てしまうからです。
オンラインとオフラインが、営業職にどのように影響するのか、子供の学習スタイルの変化と比較しながら、解説してきますね。
■こんな方にオススメ
・営業職を目指している
・在宅ワークで将来に不安を感じた
・海外ビジネスに興味がある
目次
コロナ禍(うず)じゃないよ
本題に入る、ちょっと、その前に。
みなさん、このコロナ禍(か)って、漢字を読めましたでしょうか?
僕は、37歳ですが、恥ずかしいことに、読めませんでした。コロナ渦(うず)って、読んでました。人によっては、コロナ鍋(なべ)って、勘違いされている人もいるんじゃないでしょうか。コロナは、鍋にして食べれませんよw
そもそも「禍」って、漢字自体、僕は見たことなかったです、、
調べましたが、禍(わざわい)とも読むのですが、同じ読み方の災(わざわ)いと、意味の上での使い分けがあります。
災(わざわ)いは、天災など、主に「防ぎようのない元凶によりもたらされもの」に使われるのに対し、
禍(わざわい)は、主に「人為的ミスなどにより発生した凶事」に使われるようです。
今回、コロナ騒動に「禍」の字が使われるのは、外出自粛など、人為的な行動にかかっている(=みんな外出しなければ広がらない)ということからだとか。詳しくは、こちらから。
幼稚園児もズーム使ってる時代
子供達の授業が、オンラインのズームに切り替わってます。学校の先生方の試行錯誤には、感謝でいっぱいですが、側からみていて、ズームは微妙だと思いました。
うちは、5歳、7歳、9歳の子供がいますが、下の幼稚園児の息子が、パソコンの前で、長時間、集中できるわけないのです。飽きてきたり、話を聴いてなかったりです。
「コロナ禍で、教育や仕事もズーム化が進む」みたいなこと言われます。しかし、ズームなどのオンライン会議システムは、場所を自由にしましたが、時間は自由になってないのです。
学習のオフ&オンラインは、3段階あると思ってます。ポイントは、場所と時間が自由なのかどうかです。
場所 | 時間 | |
①学校 | × | × |
②ズーム | ○ | × |
③動画 | ○ | ○ |
学校 → 場所も時間も決まってる。
ズーム → 場所は自由。でも時間決まってる。
動画→ 場所も時間も自由。
僕は、長女と、スタサプ(動画学習)で、一緒に勉強しています。
2人でやることの意味は、隣の娘の理解が浅いと気付くと、その場で、僕が動画を止めて説明したりします。あと監視役ですね。
彼女は、ぼーと、何も考えてない瞬間が何度もあり、僕は、すかさず「今の意味わかる?」と質問します。動画に出てくる先生は、その道のプロなので、僕なんかより、遥かに教え方が上手いんです。
教える人:塾先生
補足する人:父親
動画学習は、非常に優秀なのですが、これを小学生が黙々とやるのは難しいのです。一方通行ですので、飽きがきたり、ダラけたり、それを親や家庭教師が、隣でみてあげるのが、最良のスタイルだと考えています。
そして、動画の最大のメリット、時間と場所を選ばないこと。だからこそ、父親である僕が見れるのです。僕も日中は、普通に仕事してますから、夜しか時間がありません。
月々たったの1,980円ですので、コスパは最強です。無料体験もあるようですので、小学生のお子さんをお持ちの方はどうぞ↓
オンラインの最終形は、時間の自由、すなわち「非同期」に尽きるのです。相手も、自分も、いま現在の時間を共有しなくて良い(同期しなくていい)のです。
ビジネスの非同期とは何か?
長くなってすみません。そろそろ本題(ビジネス)に入ります。
この考え方で、オン&オフラインの状況を、僕の仕事(営業職)に置き換えてみます。
場所 | 時間 | |
①アポイント | × | × |
②ズーム、電話 | ○ | × |
③メール | ○ | ○ |
アポイント → 直接会いに行く。
ズーム、電話 → 場所は自由。でも時間は不自由。
メール → 場所も時間も自由。
と、実は、ズームやオンライン打ち合わせなどもありますが、非同期通信の最強は、やはりメールなのです。ここは、見誤ってはいけません。一昔前から、使われている、メールがオンラインの最終形なのです。
新人には、メールの書き方を何度も何度も指導するのですが、やはり、メールを制する者は、仕事を制するのだと僕は思います。いかに1本のメールで無駄なく的確に目的を果たすのか、です。
メールの利点は、送り先に、何人も入れることで、同時に発信できます。相手が準備してなくても、勝手に送れるんです。しかも、@を使うEmailは、世界共通です。これは、LINEやメッセンジャーが、メールに勝てない部分なのです。
ズームが一般化されて、新しく聞こえますが、いやいや、ビジネスツールの最強選手は、まだEmailなのです。
リナルな肉体を海外に持っていく必要ある?
有名ブロガーちきりんさんの著書「マーケット感覚を身につけよう」に、「ANAの競合を論理的に分解する」という興味深い考察がありました。
皆さんも、ANAのライバル企業はどこになるのか?一度、考えて頂けますでしょうか?
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答えは「インターネットのテレビ会議」です。JALだけではありません。
下記、本書から抜粋します。
飛行機で出張するのをやめて、テレビ会議をします。リアルな肉体を海外に運ぶ必要性はますます小さくなるでしょう。原油価格が高騰したり、SARSやエボラ出血熱のような感染症が流行ったりすると、その優位性はさらに際立ちます。
本書は、2015年発行で、今から、5年以上も前です。ですが、凄いのは、ちきりんさんは、コロナ禍して、オンライン化を強要され、飛行機も飛ばなくなる現在を、イメージされているところです。
30年前から、テレビミーティング自体はありました。しかし回線も遅く安定せず、専用会議室まで、足を運ばないとなりませんでいた。1時間なん十万円も費用がかかったようです。
それだったら、海外出張して、直接商談した方が良いという判断だったのです。テクノロジーの進歩(各自のPCでオンライン会議可)が、社会のあり方を変えたのです。
では、
世の中の流れとしては、
①コロナ禍で、在宅ワークが、当たり前になる。
↓
②取引先との打ち合わせも全てズームになる。
↓
③ズームは簡単に海も越えてしまう。
↓
④海外に営業マンを置く必要ない
と、僕みたいな高コストの駐在員は要らなくなるんですよね。日本に住みながら、ズーム使って、海外営業出来てしまうから。ほんと脅威です。
そうなんです。僕の目下問題は、コロナ不況による売上減ではなく、長い目で見ると、コロナがもたらした社会のデジタル化なのかもしれません。ズームやスカイプが、僕の競合相手なのかもしれません。
続きは後編へ。
See you tomorrow.
[…] となります。まだ前編をお読みで無い方は、先に前編をどうぞ。 […]