僕は、タイの日系専門商社で働いています。
海外で働くって、実際、どんな1日を過ごしているのか?全て公開したいと思います。就活生さんにも、ご参考になればと思います。
先に言っておきますが、決して楽な仕事ではありません…
目次
【午前】商社マンの朝は早い
◆4:50 起床
目覚めは良い方です。
◆5:00 朝の支度(固定)
SNSやニュースを読みながら、朝食を作り、一人で食べます。朝食は、卵焼きと野菜炒めと、固定させているので、自然と身体が動きます。服装もスーツに半袖のカッターと決まっています。判断に迷って、朝から、エネルギーを消耗しないように気をつけてます。
◆6:00 自宅出発
6:00-6:30 車運転中は、経済番組を1.5倍速で、スマホで視聴。テレビ東京のビジネスオンデマンド配信アプリが重宝します。ガイアの夜明け、WBSなど、ほとんど運転中に観てます。危ないですよね…。
◆6:30 会社着
◆6:30-7:30 メール処理
この朝のmail処理1時間が非常に重要。誰にも邪魔されずにパソコンに向かえ、尚且つ、1番頭が冴えている朝のゴールデンタイム。その日の勝負が、ここで決まると言っても過言ではないです。
◆7:30-8:00 社内Meeting(日本人のみ)
前日の仕事結果の軽めの報告。他の日本人営業マンの動きもここで把握します。
商社マンは、個人事業主のように、個人プレイになりがちですが、会社全体がどのように動いているのかを知る必要があります。他人の動きが、自分の営業に応用(横展)できることもある。
◆8:00-9:00 タイ人部下へ指示
自分のチームのタイ人部下から細かく報告を受けて、その場で、指示を出します。タイ人との英語でのコミニュケーションとなるため、時間が掛かるが、タイ人と日本人が、同じベクトルに向かうこと、互いに協力し合うことが、日系タイ企業では欠かせないです。
現地人と日本人のコミニュケーションが、うまくいってない日系企業は、良い仕事は絶対出来ません。
◆9:00-10:00 日本側へ振ること振る
日本とタイの時差は2時間。タイの10時は、日本だと12時なので、タイ時間10時まで(日本の午前中)に、日本側にやって欲しいことを電話でフォロー入れます。
僕は、朝9:00迄は、よっぽど緊急でない限り、掛かってきた電話は受けないです。よって、9:00の時点で、朝に受けれなかった、不在着信が、数件溜まっており、それらに折り返す。
◆10:00 会社出発(営業訪問)
10:00-11:00 移動
移動は、クルマが基本だが、社内ドライバーが付く時と、付かない時(自走)があります。
→自分が運転する時(自走)
YouTube、経済番組、ニュースなど動画を流しています。自宅にテレビが無いため、ここで得る情報は貴重です。運転しながら、電話もよくします。
→ドライバーがいる時(後部座席)
「寝る」か「電話」です。車の中で、パソコン開いてメール処理、スマホで、LINE確認など、過去、色んなことをしましたが、車酔いしたり、どれも効率が悪いのです。もっぱら「寝る」「電話」です。
◆11:00-12:00 客先訪問
営業アポイント(打合せ)は、1日2件~3件ぐらいです。午前中だと、僕は、11:00から入れることが多いです。そうすると、強制時に、ランチタイム12:00には終わりますよね。
お客さんによっては、ダラダラと、2時間くらい打合せする迷惑な人もいまして、、最長でも1時間を目安にしています。
【午後】ランチは他人と同じ時間に取らない
◆12:00-13:00 メール処理
皆んながお昼休みの時は、どこも、お店が混んでいます。並んだり、料理待ったりする時間が勿体無いので、ここでメール処理をします。昼休みは「電話が掛かってこないシルバータイム」で、自分の時間として使えます。
商社マンは、いかにレスポンスが良いか?が、お客さん、仕入先さんから見られており「メール返信率」が、受注率にも比例してきます。
◆13:00-13:30 昼食
どこかの店に入るか、買って食べるか。基本は30分です。食べながら、ブログネタを、スマホにメモしていたりします。
◆13:30-18:00 移動&営業訪問
タイは、自動車関係のお客さんが多く、ヘルメットを被って工場に入ることもしばしば。現場に入ると、汗だくになるので、常に着替えを持っています。
僕は、自動化設備(ロボットや搬送機)をメインに販売しており、いかに、お客さんの現場で、提案営業できるのかがポイント。「このロボットを導入すると、生産効率が上がる」といった感じです。
◆19:00 帰宅
無理な残業はしないです。夜は家族と会える(子供が寝ない時間まで)ようにしてます。子供の公文や宿題を見てあげたりします。
至福の自分だけの時間
◆19:00-21:00 夕食、お風呂、将棋
お風呂から上がって、扇風機にあたりながら、スマホで「ネット将棋」を指すのが、僕の何よりも幸せです。僕は、大学の将棋部 部長を務めるぐらいの「将棋バカ」です。
オンラインゲームの将棋倶楽部24では、過去7,000局以上指しており、1局30分ぐらいかかりますので、実に、3,500時間も将棋に費やしてます。
時間を無駄にしていると、言えばそうかもしれません。社会人になってからは、1日1局をルール化してます。ネトゲ廃人になりますので…
◆21:00-24:00 ブログ&YouTube更新
その日の最後の力を振り絞って、アウトプットしてます。日中、クルマに乗っている時や、ちょっとした打合せスキマ時間に、ネタはメモしていますので、発信したいことは決まっており、それらのレイアウト揃えたり、イラスト挟んだり、YouTube録画したりです。楽しんでやっています。
◆24:00 就寝
ベッドの中で、kindleで読書しながら、寝落ちる感じです。
接待は「無償労働」です
◆接待
週1,2ペースで、接待の会食が入ります。会食→カラオケとなると、帰宅は深夜。全て、会社経費なので、自分の財布は痛まないですが、時間と体力が奪われます。
バンコク出張で来られるお客さんは「夜の遊び」を期待してくるため、その相手が必要なのです。←これも仕事だとは、分かっていますが、続くと、体力的に、本当にキツくなります。
◆プロジェクト
また、プロジェクト(自動車T社が新しい工場を建てるなど)が進行していると、週末出勤します。製造工場は、土日休みが多く、工場が稼働していない土日に、設備の搬入や調整があるのです。
一時期、年間350日以上も働いたことも有ります。海外子会社は、限られた人数で、まわしているため「絶対に自分がやらないといけない」という仕事が多いのです。日本からの出張者の相手など、タイ人には任せられないですよね。
海外出張は更に仕事に追われる
2ヶ月に1回は、海外出張が有ります。先週は、インド出張していました。
しかし、海外出張中だと言っても、タイでの通常業務の量は変わりません。メールは溜まるし、電話もじゃんじゃん掛かってくる(お客は僕の出張など関係ない)ので、仕事が増える方向なので、本音は、海外出張は行きたくないのです。
海外現法は、一応、現地の労働法が適応されますので、日本の残業規制や、36協定も、働き方改革も、何もありません。その分、海外手当が余分に出ていますので「文句言いわずに働け!」という事だと、僕は認識しています。
最後に質問です
パチンコもない、どこのトイレも汚い、タイ料理も不衛生で不味い、日本語で気軽に話せる友人や家族が近くにいない、常に英語でのコミュニケーション、公園もない、年中暑い、、
このような環境下では、前向きに働ける人と、「早く帰国したい」と後ろ向きに働く人が、きっぱり適性が分かれます。僕は前者の「前向き派」です。
さて、あなたはどちらでしょうか?海外商社マンを目指しますか?
See you tomorrow.
[…] 2019年「商社マンの1日」という投稿を読み返しますと、5時間睡眠ですね。移動時間も、車の中で、よく寝ていました。ランチをした後に、車内移動を入れるようにして、爆睡して、電話 […]