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100キロ走、生きている実感を得るため、現代社会から距離を置く意味とは?体力の限界からみえる世界観【中編】

投稿日:2020年5月11日 更新日:

本投稿は、100kmマラソン中編となります。まだの方は、先に前編をご覧ください。

【前編】決意表明

ちょっと、背景を、おさらいしますね。

コロナの影響で、タイは、非常事態宣言中です。夜の22時から、朝の4時まで外出禁止。よって、4時に出発して、22時に戻ってくる必要がある、18時間100km走なのです。

 

目次

全体マップ

バンコクの自宅(トンロー駅)から、南に向かって、21km地点のBTS最終駅(Kheha駅)まで高架下を進みます。そこから、海沿いを東に進みます。

50km先には、タイラーメン屋(行ったことはない)があるので、そこから、Uターンして戻ってくる計画です。

グーグルマップの徒歩試算ですと、50km = 10時間17分でした。

しかし、タイムリミットは、100km = 18時間なので、僕は、50kmを9時間以下で通過しないとなりません。

片道50kmを、グーグルマップ試算より、1時間17分も前倒しして、歩かないとなりません。歩くだけでなく、走らないといけません。

 

興奮して眠れなかったが予定通り出発

目覚ましが鳴る前から、自然と目が醒めました。運動会や遠足も同じでして、僕は、興奮するイベントの当日はこんな感じです。

5時間も睡眠がとれていません、、やばいっす。

3:10am 体重測定

まずは、体重測定です。

73.4kgでした。ここ数日ステイホームで、1kg増えてます。さぁ、1日でどれだけ落ちるのでしょうか。皆さんも予想してみてくださいね。

3:30am 朝食

ガッツリの唐揚げ弁当です。前日に、肉匠(焼肉屋)で買っておきました。焼肉屋の弁当、これで、99バーツ(330円)ですから、むちゃ安いです。

バンコクでは、クオリティの高い日本食が、そこそこの価格で食べれるんですよね。バンコクが、日本人にとって、住みやすい海外都市No.1なのも頷けます。

3:45am 持ち物の確認

手荷物は、かなり厳選しています。

小さくても無駄なものがあれば、それだけで、1歩1歩の負担となり、体力消耗してしまうからです。いかに、手荷物を、少なくするのかも戦略的に重要です。

  • アップルウオッチ
  • 現金
  • プロティンバー
  • ポケットティッシュ
  • サングラス
  • マスク
  • 携帯バッテリー
  • 帽子
  • ハンドタオル
  • ポーチ
  • ヘッドライト
  • パスポート

4:00am 自宅出発

膝サポートも着けて、いざ出陣です。って、写真だけみると、バレーボール選手みたいですw

長袖がなくて困りました。日焼け止めを塗りましたが、ほぼ効果なく、両手が丸焦げになってしまうことになります、、

4:03am BTSトンロー駅前

4時ぴったりに、自宅を出まして、最寄りの駅 トンロー駅まで来ました。

外出禁止規制がありますが、4時過ぎでも、それなりにクルマが走ってました。医療関係、食料輸送などは許可されているからでしょうか。

自分の声を聞いても分かりますが、やる気満々ですね。これから地獄を見ることになるのですが、、

 

「生きてる感じ」を求めて

どうして、自ら過酷な100km走に挑戦したのだろうか?と、歩きながら、考えました。

お金がもらえるわけでもない、会社の評価が上がるわけでもない、子供たちが、こんな父親を尊敬するわけでもない、ダイエットとしては度が過ぎている、そもそも誰かに強制されたわけでもない、、では、僕は、ただのバカなのだろうか?

いや違う。

僕には「生きている」という感覚が、無性に欲しくなる時があるからなのです。

生きてるって感じがする

エベレストに登頂した、ある登山家が放った言葉です。

エベレスト山頂で放った言葉とは?

これと、全く同じです。僕も、この感覚が欲しいんです。現代社会では「生きてる」と実感できる機会が減ってきています。

現代社会とは、暑ければ、エアコンを付けて、寒ければ、暖房を入れます。移動も、電車や車がほとんどでしょう。スマホがあれば、ゲームできるし、Google先生もいるし、エロ動画だってすぐ観れる。

多くの現代人は意識してないんですが、

僕たち人間は、生物界の学名で呼ぶと「ホモ・サピエンス」です。ヒト属、ヒト亜科です。

人間も、生き物であり、動物でもあり、哺乳類でもあるわけです。しかし、生物界では、圧倒的な地位にいるため、自分たちの立場ですら、日々、意識出来ないでいます。

では、人間が、生物界トップに登りつめることが出来た理由は、何でしょうか?他の動物にない部分、まさしく「テクノロジーの進歩」なのです。

人間より足の速いライオンにも、カラダが大きい象にも、テクノロジーを持って、制圧できているわけですよね(銃とか檻、クルマとか作れる)

イァムチャルーン市場

冒頭の登山家の話に戻りますね。

エベレスト登頂は、ロープウェイでは絶対に行けません。自分の足で、一歩一歩、歩いて登る必要があります。この登山家は、その過程で「生きてる」って実感できたと思うんです。

僕は、100kmへ挑戦しています。自分の限界との挑戦です。バイクやクルマは使えませんので、純粋に、二本の脚で、二足歩行です。人類が生まれた何万年前でも、同じ二足歩行してました。

日々のパソコン業務、営業活動、子育て、色んな現代活動からの解放され、現代の機器(電気や石油で動くもの全て)から離れて、ホモ・サピエンスの一員として、体力の限界に挑戦するのです。

そう「生きている」って感じを求めてるんですよね。

 

エラワン美術館

巨大な3つの頭を持つ象のモニュメント。

ヒンドゥー教の神の乗り物とされる「エラワン」です。華僑の財閥のどえらいお金持ちが、私財で建てたのだとか。

タイも、ミャンマーも、仏教国によく見られるのですが、お金持ちは、稼いだお金で、お寺建てたり、仏像作ったりして、社会に還元するんだそうです。

 

21km通過するが

道なき道を突き進んでます。

悪臭漂うドブ川でも、タイ人は漁をしています。淡水魚のフナや、ブルーギルを獲っていました。こういうのをみてしまうと、なおさら、僕は、タイ料理に出てくる淡水魚を食べたくないんですよね。

Twitterで実況中継もしていたのですが、ここまで21.8km進んで、3時間45分が経過しています。ってことは、時速5.8kmで、目標値としている時速6.0kmを下回っています。ペースが遅いのです。

スタートから、21kmって、まだ4分の1も終えてないのに、、この辺りから、頭の中では、時間的にヤバイかも?と焦りが出だしていました。

 

仏像、謎の観覧車、水分補給

ドブ川沿いを歩くのですが、歩道が整備されて歩きやすくなりました。ここからは、サイクリングロードでして、車も入ってこないですし、安全です。

余裕があるので、動画を撮りながらの独り言。こんな余裕も、時間と共に失われていくんですが、、

水が売ってれば、常に買って飲んでました。しかし、座って飲むことはなくて、歩きながらです。この辺りで気づいたのですが、僕は、スタートして、約3時間半、一度も座って休憩してなかったのです。

 

初休憩したのだが、、

初めて休憩したのがこの時です↓

靴を脱いでみたのですが、左のかかとに水膨れが出来ていました。6時間弱なのに、まだ32キロしか進んでなく、平均速度も5.4kmまでペースダウン、、

甘いものが無性に欲しくなった

いつもは絶対に飲まない、甘いジュースや、アイスクリームを大人買い。よっぽど疲れていたのだと思います。一気飲み&食いしました。

膝も痛くなってきていました。

装着していた「膝サポート」が、逆に悪さしているのでは?と思いまして、両膝ともに外して、道端の隅に隠しておきました。

こんな汗臭いの誰も取らないはず

帰り道に寄って、取って帰ればいいやと考えたのです。無駄な手荷物を持ちたくなかったのです。

休憩を終えて、腰をあげると、足がふらついて転けそうになりました。ヤバイですよね。

こんなことで、100km完走できるのだろうか?まだ、32km地点と半分にも到達していません。この段階で、靴脱いで、痛いとか言ってるのですから。そして、時刻は10時。ここから、むちゃくちゃ暑い時間帯に突入するのです。

(後編に続く)

-健康
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執筆者:


  1. けんと より:

    「オレって生きてる〜!」って感覚が欲しくなる気持ち共感できます!笑

    • asiablogoffice より:

      コメントありがとうございます!
      実はブログ始めまして、けんとさんが初めてのコメントです。
      ひとりコツコツ更新してましたが、こうやって繋がれて、
      「生きてる」って感じしました。ありがとうございます。
      今、後編編集中ですので、こうご期待!

  2. One Chang Aru Day より:

    うわぁ。めっちゃわかります。
    わたしも、生きてる感覚ほしくて、コラートのバスターミナルからバンコク自宅まで自転車走しました。バンコクで、距離感覚がバグってていけるかと思ったんですが、
    死ぬかと思いました。

    マラソンは、さらにヤバいやつですね!

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