世の全ての「分かった」に騙されるな。
何故なら、各人の「分かった」の深度が、全く違うからです。
仕事、プライベート、子育て、海外ビジネス、ほんと全てに共通します。現代社会を生き抜く為にも、ここを理解しているかいないかで、大きな差がでます。僕の経験から深掘りしていきますね。
■こんな方にオススメ
・小さな子の子育て
・外国人とビジネスする
・女性とうまく関係が持てない男性
って、ターゲット層を書き出してみましたが、今回は「全ての人」に伝えたいです。後悔させませんので、是非ともお付き合いお願いします。
目次
子供の「分かった」に騙されるな
東大を目指す漫画「ドラゴン桜」で【子供の「分かった」に騙されるな】という教育論がありました。
勉強しているのに、成績が上がらない子は、理解度合いが低いのだそうです。自分では「分かったつもり」でも、実は、学力の定着までの理解には至ってないんです。
自分の子供を見ていて、僕も納得してしまいました。彼女たち「分かった、分かった」と言いますが、じゃあ、どういう意味か説明して?と聞き返すと、分かってないんです。
子供本人に、知識が定着する「理解度合いの深さ」を認識させる必要があるのです。親や先生は、彼女たちの言葉だけに騙されてはいけないのです。
これは、ソクラテス「無知の知」とは、少し違うのです。ソクラテスは、自らの無知を自覚することが、真の知識に至る道であると、説きました。
しかし、「自分の無知」を自覚することではなく、「自分の分かったと勘違いしている」ことを自覚することなので、無知の知より、重症なのがお分かりでしょうか。何故なら、本人は「分かった気になっている」のですから。
特に、8歳の長女は「わかった、わかった」が口癖でして、全てにおいて、理解度合いが低く、ほんとガイジンみたいに育ってます。
外人の「分かった」に騙されるな
ガイジン気質と、日本人気質との大きな相違点でもあります。
海外で働いていて、この外国人の「理解度合いの違い」は良く感じます。僕たち日本人感覚でいう「分かりました」と、外国人の「Okey,understood」は、理解度合いが全く違います。
日本人の「分かった」の方が、理解度は深いのです。
日本人同士だと阿吽の呼吸(=お互いの理解度合いが同じ)で、次に進めますが、外国人相手だと「理解度合いが低い」という前提で付き合う必要があります。
僕が、海外ビジネスを通して学んだ一つがここです。コミュニケーションは言葉だけじゃないのですが、その言葉自体も、たとえ同じ単語を使っていたとしても、お互いの理解度が違うと、ミスコミュニケーションが発生します。
海外ビジネスで失敗する人は、ほとんどが、ここなのです。
相手の目とか、話の流れとか、雰囲気もふまえて、目の前の外国人の理解度が、どこまで深いのかを、測るのです。
そして、必要に応じて、彼らに聞き返しますし、次に誰が何をするべきかなど、お互いの記録も取るようにして、お互いの理解度の確認作業を行います。
日本人の理解深度は深い
日本人同士で「英語話せますか?」と聞いても、殆どの人は「話せません」と答えますよね。僕も、意思疎通がギリギリできる英語レベルですが「話せません」と答えます。
謙遜とかではなく、本気で「話せてない」と思ってます。しかし、インド人は、人口13億人いますが、自称英語が話せる人は9億人もいるらしいです。
面接してても、履歴書には英語OKなのに、全然ダメな外国人は、山ほどいます。彼らの「話せる」という、自己認識レベル(深さ)は、とても低いのです。
僕の肌感覚ですが、理解度の深さは、日本人が群を抜いて深いです。東南アジアの人たちは、理解度が浅いのです。
理解度が深い民族だからこそ、あの複雑な自動車を作れるのです。理解度が浅い人たちが何人も集まっても、烏合の衆で、物つくりは出来ませんよね。
女性の「分かった」に騙されるな
女性軽視するつもりはありません。
「女性」と一括りにしても、たくさんの方がいます。「女性は○○だ」と決めつけるのは、ロジックとしては、乱暴だと思います。
僕は、地球上の全ての女性と関わりがあるわけではない(あったら凄いし、関われるなら関わりたい…)そのような、不確実性がある前提で、僕の主観を述べさせていただきますね。この読者もほとんどが男性なので、男性目線です。
女性は往々にして、感情で理解しようとしてます。ふわっとした雰囲気で判断します。この、ふわっとした感覚で、コミュニケーションをとり合い続けると、いつか、コミュニケーションエラーが起こります。
彼女達の言葉を、その言葉通り、額面通り受け取ってはいけない時もあるのです。しかも彼女達は、その言葉が、自分の本音なのかすらも、分かってないケースがあるのです。
セックスの駆け引き
セックスの駆け引きが良い例と思います。
男性と女性なら、女性の方が、セックスで感じます。しかし、女性から「やりたい」とは、なかなか言い出しません。しかし、男性は、射精という、一瞬の快楽のために、多くのお金や労力を使う人もいます。露骨に「やりたい」と表現する下品な男性もいますね。
で、僕たち男性は、女性たちの言葉じゃない本音の部分を読み取って、リード(誘導)しないといけないのです。強かんしろとか、セクハラしろとか、言っているのではないですよ。「嫌よ嫌よも好きのうち」を誇大解釈してはいけません。あくまで女性本位にたった、リードの仕方が大切です。
理想の母親像
僕は嫁に対して、自炊でなく出前にする時にも、気を遣ってます。
自炊するのがベストなのは、彼女自身、分かってます。経済的だし、愛情がある手料理を子供に出したい、という「理想の母親像」が、彼女の中にあるのです。
だから「出前頼もう。そっちの方が合理的やん」と彼女からは言いませんし、僕もドストライクには言いません。彼女を、理想の母親像から突き放す行為は、感情的に許せないのです。
僕は、それを読んで「今日は、部屋の片付けとかで、ママも疲れてるし、出前にしよっか?」と、少しだけリードしてあげるのです。
これを面倒だと感じているようでは、対女性で失敗してしまいます。
自分の「分かった」に騙されるな
子供、外人、女性の「分かった」に騙されるな、と述べてきました。これを読んでいる男性諸君、どこか、他人事になっていませんか?自分のことと、自覚している方はどれぐらいいますでしょうか?
この投稿で、最も言いたかったこと、裏テーマは「分かった」と思った自分に騙されるなです。
僕だってそうですよ。本を読んで「あぁ、勉強になった。ためになった」と、感じたとしますね。でも、それって、何の勉強になったのか?何のためになったのか?具体的に、言語化できるのかを自問自答してみると、結構、出来なかったりします。
僕は「分かった」気になって、何も分かってないのかもしれません。著者は、僕が感じた「分かった」とは、違うことを、著書で伝えたかったのかもしれません。著者と読者の間で、コミュニケーションエラーが発生している可能性もあるのです。
まぁ著者からすると、僕が分かったかどうかは関係なく、本を購入してくれた時点で、目的は達成しているのだと思いますけど…。
僕のこの投稿だってそうです。コメント欄で「勉強になりました」と頂くのですが、その方は、僕の投稿の雰囲気で、そう思っているかもしれない、ってことです。
理想は「○○が勉強になりました。△△を実践します(実践しました)」なのです。それが出来ないのであれば、それは分かった気になって、刹那的なオ○ニーしているのと同じなのです。
まとめ
話をまとめますと
- 同じ「分かった」でも個人差がある
- 言った本人も「分かったつもり」でいる
- 分かってないことを本人に理解させるべき
- 「分かるまでの深さ」を常に意識するべき
勉強になったと感じた方、是非とも具体的なコメントお願いします!笑
See you tomorrow.