若い頃から、将来を極度に心配する必要はありません。
なぜなら、社会は良くなっていくのだから。心配するだけ損します(時間や労力を消費している)
これらを、日本と海外の比較や、僕の持論も入れて詳しく説明していきますね。
■こんな方にオススメ
・年金が貰えるか心配している大学生
・貯金が全くない20〜30代
・室長のように楽観的に生きたい
目次
タイのマイペンライ精神
タイ人の貯蓄率は、マイナスなのです。
貯蓄率とは、自分の資産と借金の比率です。マイナスとは、借金の方が大きいんですね。主に、車や住宅、カードローンを組んでいるのです。
JETROの分析でも「タイ、懸念される低所得者層の家計状況」として、
世帯月収1万5,000バーツ(約5万円)以下、低所得者を対象にした調査によれば、平均家計債務残高は、約15万8,000バーツ(約55万円)であった。回答者の約86%は貯蓄がなく、生活費やローン返済のために借金をしている。
この借金率、実はものすごく高くて、日本で低所得者といえば、世帯月収20万円ぐらいでしょうか。その月収10倍近い借金200万円があり、貯蓄無しということです。
ここで、不思議なのが、日本のような、公的年金制度もほぼ無いに等しいのですが、タイ人の彼らは、そこまで、不安を感じず、老後を迎えるのです。
「なんとかなるや」と将来のことを深刻には考えていないのです。タイ語だと「マイペンライ精神」と呼びます。これすごくないですか?
この楽観主義は、我々も見習うことは十分にあると思います。
仮想敵を作り出しているだけ
日本だと、若い大学生が「僕たち老後が今から心配。年金貰えるかな」など言ってますが、これも可笑しいんです。
これから、50年も先の未来なんか、誰にも分からないんです。そんな予測不可能な、未来に対して、今から不安抱いてどうすんの?と個人的には思います。見えない仮想敵を作り出しているとしか思えないです。
日本平均相続2,144万円
もう他界されていますが、100歳を過ぎて元気なお婆ちゃん姉妹、金さん銀さんがいました。100歳を過ぎても「老後が心配だから」と倹約に励み貯金をしていたようです。
マクロ経済学からすると、タンス預金って、悪なんですね。お金は、経済でいう血液の役割なので、世の中に、ぐるぐる回ってなんぼでして、そのお札が、どれだけ人の手に渡ったかで、経済が活性化します。
一生懸命、タンス預金して、ぽっくり自分が、死んだら、それでお終いです。あの世には、お金を持っていけないですよね。
貯蓄ゼロで死ぬのが理想だと思うのですが、ちなみに、日本の平均相続額は2,114万円だそうで、皆んな、お金を全部使わずに逝ってしまうのでしょう。不動産などの評価額も含まれるため、全てが、金融資産では無いと思いますが。
セフティーネットがある
日本では、最低限の生活がある程度、保証されていますので、そのセフティーネット(生活保護制度等)があるというのを意識して、貯蓄を極度に意識せずに、思いっきり、人生やりたい事を、やった方が得すると思うのです。
最低限の健康保険にさえ入っていれば、高額医療保険制度などもありますよね。老後の貯えがなくても飢え死はしないんです(多分ね)
タイと比べて、日本は、セフティーネットが充実しているにも関わらず、タイ人より将来に対しての不安があるというのは、おかしな話なのです。
また、2千万円も貯金残して死ぬより、使い切った方が良いですよね。
テクノロジーの進化もある
現代社会は、江戸時代なんかに逆戻りはしません。社会全体が、もっともっと便利になって、テクノロジーが進化していけば、シェアエコノミーも広がって、お金がなくても、生きていけるようになると思います。
10年くらい前に、堀江貴文さんが「将来的にはタクシーもタダになる」と、言ってて、当時、信じられなかったのですが、2018年には、本当に、DeNAが広告収入を利用した「0円タクシー」が実現されています。
ファクトフルネス(事実に基づく見方)
近年、世界的ベストセラーになった「ファクトフルネス」皆さんにも、是非とも、手にとって読んで欲しいのですが、要約しますと
そこでは、世の中を「ドラマチックすぎる世界の見方」で見るのではなく「ファクトフルネス」つまり「事実に基づく世界の見方」で見る習慣をつけるべきだと説いています。
マスメディアから、流れてくるニュースは、広告主がいるため、視聴率を稼ぐために、どうしても、大衆が気になる、不安や恐怖を煽るようなものばかりになります。偏っているのです。
あたかも、社会が後退していて、犯罪も増えて、将来の年金も心配になる、ようなマイナスに向かっている錯覚に陥ってしまいますが、現実は違うかったりします。人類は進化して、社会は良くなる方向に動いているのです。
冷蔵庫理論
僕なりに、分かりやすい例をあげますね。
買い物に行ってないと、冷蔵庫の中の食材が、少なくなりますよね。どう見ても、食材少ないんですが、それでも料理しないといけない状況になると、今ある物を使って、知恵を絞ると、なんとなく、料理出来たりします
その状況になれば、その状況に合わせて、なんとかやりくりするようになる。人間には環境適応能力が備わっている。それが僕が提唱したい「冷蔵庫理論」なのです。
老後を迎えて、たとえ現預金(=食材)がなくても、知り合いや、親戚、子供が、何となく助けてくれる(料理をおすそ分けしてくれる)と思います。
今から現金を貯める(= 冷蔵庫に食材詰め込む)のでなく、多方面での、経験や信用をうまく蓄積していければ、老後であっても、自分で料理しなくても、急に病気になっても、多分、何とかなると思うのです。
現に、今の僕ですら、友人から数百万円の借金を個人的にしています。無担保です。これは、僕という個人を信用して頂いているからであって、自慢出来ることだと思います。投資額は、その借り入れ以上ありますので、借金まみれではありませんよ(念のため)
楽天的に生きる
僕が海外で学んだことは「人間は不安を抱えず、もっと楽天的に生きて良い」です。
・高度な社会的セフティーネット
・テクノロジーの進歩
・他者からの信用蓄積
ここのあたりを、うまく意識して、活用していければ、もう少し楽天的に生きれると思うのです。
これら社会の仕組みを知らないと、マスメディアに煽られて、不安だけが先行してしまいます。「心配」や「不安」という感情からは、何も生まれない、生産性はゼロ(逆に精神的にはマイナスかも)なのです。
「不安」を抱えて日々生活するのと「何とでもなる」と深く考えないで楽天的に生活するのでは、どちらが健全でしょうか?
See you tomorrow.