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就活事情が全く異なる世界の優秀な学生達

投稿日:2019年5月3日 更新日:

海外で仕事していると、現地人の能力の高さに驚かされます。

僕は、日本最大手T自動車に出入りしています。T社は、中国、インド、タイ、パキスタンなど現地工場を持っており、僕は、そこで生産設備を導入する(販売する)のが、主な仕事です。

現地のT社に勤める、リーダー格の現地人は、日本でいうと、東大京大卒だらけです。英語なんて朝飯前で、プラスアルファ日本語や中国語も話せたりもします。彼らは、外国語学部出身でなく、皆んな、工学部など理系出身なのです。

数年前に、タイ人の部下を持ったのですが、タイの有名大学出身(日本でいう京大卒)でして、僕の何倍も優秀でした。

 

目次

インド初出張、出鼻を挫かれる…

2012年、子会社であるインド支社へ初めて出張で行った時に、僕は、本社から派遣されていたので「ちょっと、現地人を、指導してやるか」ぐらい鼻高々で乗り込みました。

インド支社は、グループ子会社ですので、力関係は、本社の方(僕)が上なのです。

本社(日本)勤務 > 海外支店(子会社)

しかし、出張1日目に、僕より10も年下のインド人から、一枚の紙を渡されて「室長さんに、今回出張で、やって頂きたいことです」と、僕のタスクを箇条書きにしていたのです。

更に驚いたのは、その日の昼過ぎに、僕のところに来て「室長さん、進捗聞かせて下さい」と確認してきたのです。

というか、それ、僕が、君たちに指導したかったのに、、逆に僕が彼らに使われているという事態になったのです。僕は彼らのやってる事が、間違ってなかったので、彼らの仕事のやり方に合わせて、言われるがままに付いていきました。

相手がインド人だからと、決して上から目線で拒否しませんでした。

インド出張終えた後に、インド支店の日本人マネージャーから「新人のインド人の彼、どうだった?彼、三流大学出身だけど、良くやってる方だと思わない?」と。

これには、再度、驚きました。学歴どうのでなく、インドの層の厚さをです。インドの一流大学出身者が、グーグルなどのトップになれるのが良く分かりました。

 

どうして彼らは優秀なのか?

なぜ、僕が、こんな優秀な人達と、海外で出会えるのかというと、彼らの国には、就職先の絶対数が少ないのです。しかし、就活生は、桁違いに多い。

結果、外資系であるT自動車が求人を出すと、優秀な人がドドっと集まるのです。そう中国やインドは、日本とは真逆の「超買い手市場」なのです。

日本では「売り手市場」と言われて、なんとなく大卒であれば、そこそこの会社から内定は貰えますよね。そんな、生ぬるい世界でないのが、今の中国やインドなのです。日本のように大卒内定率80%などあり得ないのです。

中国12億人、インド10億人、日本1億人、戦えますか?

彼らは、自分に実力を付けないと、労働市場で、買って貰えないのが分かっているので必死です。

僕が中国留学してた時には、毎朝、校内の池に向かって、英語朗読してる中国人学生がいました。「これ、絶対に勝てんわ…」って思いました。

人口が10億人以上いて、ハングリー精神バリバリで、猛勉強しているからです。

 

「そこは違う」とだけ言いたい

僕は、日本で育ちましたから、そんな極度な競争には晒されていません。勉強とは無縁の世界で生きてましたし、小さい頃からサッカーを続けていたぐらい。

日本では、高校野球、サッカー、ラグビーと、プロを目指しているわけでもないのに、高校生がスポーツに打ち込める「部活環境」があります。

しかも、それを、社会全体が容認して、大人が観戦に夢中になりますよね。甲子園とか。

韓国、中国では、日本のように部活動が盛んではありせん。甲子園のような行事もないのです。

中国の友人は、サッカーが好きだったのですが、高校の時、担任から禁止させられて(勉強ができるので、サッカーするな。良い大学を目指せ。サッカーは勉強できない奴のやること)スパイクを取り上げられたようです。それでも隠れてサッカーしてたようですが。

そんな育った背景が違う留学生同士で、ある時、自己紹介する場があり、数名の韓国学生が、趣味を尋ねられた時に「食べることと、寝ることかな」と、恥ずかしがって人前で発表してました。

僕は吹き出しそうになりましたね。それ趣味じゃなくて、人間の三大欲求ですから!趣味とは、サッカーとか、将棋とかをいうんですよ!って。

 

極度の競争社会が良い人材を生むのか?

別の日に、英文を人前で朗読する機会がり、みんなソコソコ流暢に英語を朗読するんですが、僕だけ、本当にダメダメでした。

僕の英語を聴いた、オーストラリア人からは「君の英語は日本語にしか聞こえない」と。みんなの前で、笑い者にされましたが、僕は気にしませんでした。

小さい頃から勉強漬けで、趣味が「食べることと、寝ること」という人たちと比べて、僕の方が人生楽しんでいる、という自負があったからです。

いったい、どっちが良いのか

韓国人達に「あなたが英語を勉強していた時に、僕は別のことをしていただけ。だから出来なくて当たり前」と言い返したんですね。

完全に開き直りです。強がりでも何でもなく、それは事実と思いました。それを言うと、余計バカにされましたが、僕は気にしません。

果たして、極度のストレス社会で、小さな頃から勉強漬けで、競争に打ち勝つことを求められる韓国中国インドのような社会が良いのか?そこまで努力せずとも何となく生活できそうな日本社会が良いのか?

僕には、どっちが、良いのか分かりません。ひとつ言えるのは、僕たちは、これから世界に出て、彼らと同じ土俵で、戦っていかないとならないのです。そのような環境にあることだけ認識した方が良いと思います。

See you tomorrow

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