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海外ネタ

アメリカ人には気を遣い、タイ人には偉そうな人達。無意識に潜む「偏見」の恐ろしさ。しかし自由主義は偏見をも駆逐する。

投稿日:2019年5月3日 更新日:

さっそく質問です。あなたの前に、台湾人と、中国人がいます。中国人が「右に行った方がいいよ」と、言います。

台湾人は「左に行った方がいいよ」とアドバイスします。あなたはどちらを信用しますか?

あなたも色眼鏡で見てませんか?

これは、答えのない意地悪問題です。しかし、台湾人を信用する人が多いのじゃないでしょうか?それは、何故ですか?

そう、それはあなたの「偏見」です。この偏見は、往往にして、メディアや、周辺の環境によって作られます。

「あそこの国民は洗脳されている」と、北○鮮を非難するのと、同じように、僕から言わせると「洗脳されていない人」なんて世の中にいないと思う。

みんなどこかに所属している以上、何かしらバイアスが掛かっています。でも、不思議とみんな「自分は洗脳されてない。中立な立場で物事をみている」と勘違いしています。ここが、近隣諸国と歴史問題などが解決しない原因です。

 

目次

米国人相手と、タイ人相手、あなたの態度は変わりますか?

話は脱線しましたが、海外でやってはいけないことは「国籍で判断すること」です。しかし、これを実践するのは非常に難しいのです。

何故か各国ともに、国家間の経済力の比較で、無意識にランク付けしてしてしまってます。

タイ人は、日本人をリスペクトする傾向があります。物静かで、いつもニコニコしている印象がありますよね。しかし、タイ人は、ミャンマー人やカンボジア人を見下す傾向があります。

経済的に勝っている周辺国だからか、温厚なタイ人がミャンマー人に対して、発したエゲツない差別言葉は、僕は、忘れられません。こんな人が、こんなこと言うんだ、という感じです。

我々、黄色人種は、欧米圏にいくと差別される

これは、あなたも他人事ではないのです。日本人が、東南アジアのような途上国に行くと、現地の人達には偉そうに振る舞う人も多い。

しかし、先進国の米国に行くと、アメリカ人相手となると、尻込みする人も多いのです。何故でしょうか?

駐在員の世界では、良く知られているのですが、我々のような黄色人種が、欧米に行くと、彼らから見下されて、仕事が非常にやり難いんです。

でも途上国だと、現地人が「日本人はすごい」という尊敬の目線で見てもらえるので、居心地もいいですし、見えない上下関係も自然に出来ており、仕事もやり易いのです。

残念ながら、僕は、欧米で仕事をしたことがないのですが、いつかは米国で白人達に混じって、自分がどこまでやれるのか?チャレンジしたいと密かに願ってます。

 

企業イメージにも偏見があります

以前、中国企業のファーウェイが日本で研究所を作るので、新卒給料40万円で募集をかけたところ「中国が日本の技術を狙ってる!」と的外れなニュースが日本で流れていました。

日本の新卒にそんな、優れた技術力があれば、シャープがあんなことなりませんって。どんな技術のことを言ってるのか、僕は逆に、この記者に聞いてみたいです。

明らかにファーウエイが中国企業だからそんな報道の仕方をするのです。これが、Googleだったらそんなこと書かないはずです。

ファーウェイの社員の平均年収は、1,300万円を超えています。たぶんこれを読んでいる人のほとんどが、1,300万円も無いですよね。

中国企業だからと、偏見を持っているといつか取り残されます。ファーウェイは、純粋に、世界各地から、優秀な人を探しているだけです。そんなグローバル企業の企業活動を批判するのは、どこか国籍で判断してしまっている証拠です。

世界は、僕らが考えている以上に、フラットに、また平等でありながらも、厳しい競争を、繰り広げています。そんな時に「中国企業だから」とか「中国人だから」とかは、なんにも意味を成さないんですね。

ちなみにファーウェイは、トヨタやアップルより、研究開発費を使ってます。

非上場企業でありながら、2018年は、世界第4位の153億ドル(約1兆7100億円)を投じています。

研究開発費とは、言い換えれば「将来の投資」です。これを意味するところは、、、20年後が楽しみですね。

20年後に「20年前に、ファーウェイに新卒一期生で入ってれば良かった!」って、後悔する人が出てきてるかもしれません。

 

グローバル化は差別を排除する

全世界、誰もが持つ偏見、じゃあこれは、人間である以上、仕方ないことなのか?といえば、そうではありません。

アメリカの有名な経済学者フリードマンは「資本主義と自由」という書で、以下の通り述べています。

例えば、パンを買う人は、小麦を栽培したのが、黒人か白人かも気に留めないだろう。人格を持たない市場は、経済活動を政治的意見や皮膚の色など、生産性とは無関係な理由による差別を排除することがわかる。

市場経済至上主義は、格差を広げるという批判があるが、自由な市場があれば、差別は減っていく、という主張です。

これ素晴らしい考察ですよね!

グローバル化、世界規模での高度な資本主義化が進むこということは、人種や肌の色関係なく、これからは真の競争に晒されるということです。

中国嫌いの人も、中国で製造されたiPhoneを毎日使っていますよね?グローバル化が進んで、分業化が進むと、どこの国が好き嫌いに全く関係なく、最適化されていくのです。

しかし、残念ながら、現場レベルの多くの外国人たちは、小学生のレベルぐらいで「差別」や「偏見」を、仕事上でも平気で振りかざしてきます。

そんな人に会っても、決して妥協せずに、正論でぶつかって行くぐらいの「気概」を持っていただきたいと思います。

資本主義におけるビジネスでは、偏見と差別を執拗に気にしているようでは、一歩も二歩も出遅れてしまいます。

これから、世界を相手に仕事をしていく若い方には、是非ともこのことを肝に命じて頂きたいです。

See you tomorrow.

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