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インドの車窓から京都の鳥居まで

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今回は、アジア各地の道路事情についての雑学です。

アジアに旅行されるときに「道」について、見る目が少し変わるかもしれません。気軽に読んでいただければ幸いです。

目次

インドの道路は最悪です

僕は、去年、3回インド出張しました。そこで気付いたのは、インドの道路は、ストッパーだらけなのです。車のスピードを上げられないように、物理的に、ストッパーをいくつも設けています。

このストッパーの間隔が短くて、100Mくらいおきにあります。分かりますかね、この苦痛が。100Mおきに「車が上下」するのです。これだと、車酔いもしますし、寝られないです。

一部のスピード上げる人がいるから

そもそも論ですが、インド国民全員が、制限スピードを守れば、ストッパーは不要でして、これら《一部のルールを守れない人のための社会コスト》は相当なものです。

インドは人口が10億人多く、優秀な人の絶対数も多いのですが、教育レベルが低い層の絶対数も多いんですね。その一定数に合わせるような社会インフラ設計になっているので、僕のような、日本で教育を受けた人からすると、インドは住みにくく、不便なところが気になってしまうのです。

 

スピード狂は、運動エネルギーを知らない?

運動エネルギーの公式、高校物理で習いましたよね。

運動エネルギーは、質量に比例し速さの2乗に比例します。

要は、車のスピードを2倍にして、もし衝突事故を起こした時の車へのダメージ(運動エネルギー)は、2倍ではなく4倍なのです。慣性の法則もあって、車は急に止まれないのです。

僕は、別に、道路交通法がどうとか、法律がどうとかでなく、スピードを上げることによる、このデメリットを知っているので、スピード上げないのです。合理判断ですね。

交通事故のほとんどがスピードに起因する

しかし、スピード狂は、この運動エネルギーを知らない、または、知ってても、それをリスクとしてみないのです。インドの教育水準が高くなれば、いや国民全員が、運動エネルギーを理解すれば、ストッパーは不要になるのです。そんなこと現実的ではないかもしれません。

ですが、《一部のルールを守れない人のための社会コスト》は、インドだけでなく、日本にも多くあるのです。

街中の「防犯カメラ」だって、もし僕のように(?)「人のモノを盗んではいけない」「危害を加えてはいけない」と分かっている人だけであれば、世の中には、防犯カメラも、セコムも、防弾チョッキも不要です。

泥棒がいない社会が理想

トイレだって、どうして男女に分かれているのでしょうか?

女子トイレと、男子トイレも、大便するところは同じですよね。女子トイレに長蛇の列を作るのであれば「男子トイレ使ったらいいのに」と思うのですが、それは一部の変態がいるので、出来ないのでしょう。

 

京都には、ちっちゃな鳥居がある

朝日新聞に興味深い記事がありました。

ある京都の街並みに、小さな鳥居が並んでいるのですが、別に神様を拝むのではなく、立ち小便防止なのだそうです。さすがに酔っ払っても、鳥居には用は足せないのでしょう。

今では、それが風物詩になっているのですから、面白いですよね。逆説的ですが、京都府民の男性のモラルが高ければ、そもそも、生まれなかった文化(?)なんですよね。

 

中央分離帯がない国も

何車線もある幹線道路に、中央分離帯が無い国もあります。不自然ですよね。韓国や台湾です。なぜか分かりますでしょうか?

なぜ中央分離帯がない?

ヒント:中央分離帯があると平和で、無いと平和でないのです。

そう、韓国の場合は北朝鮮、台湾の場合は中国と、敵対関係にありますよね。もし戦争になった場合は、中央分離帯が無いので、道路を、戦闘機の滑走路に利用するためです。韓国ソウルの橋は、今でも、北朝鮮軍が攻め込んでくると爆破できるような構造なのだとか。

 

アジアの発展と平和を祈る

インドの話に戻しますが、社会インフラは「国民の教育レベル」から見積もられて設計されており、不便になる部分(ストッパーの話とか)は、社会全体のコストとして、皆んなに跳ね返ってきているのです。

一部の人だけ優秀になっても意味がなくて、国民全体的がレベルアップする必要があります。

海外に出て、改めて実感するのは、日本のような、識字率100%で、国民全体への義務教育が行き届いている社会って、ほんと住み良いし、素晴らしいと思うのです。平和ですしね。

インドでも、いつか、道路のストッパーが不要になって、台湾や韓国でも、中央分離帯が作れる日がくれば良いなぁと思います。

平和のシンボル

アジア戦略室の室長として、アジアの平和や発展を祈っています。

って、雑学だけの軽い話にするつもりが、締めは大きな話になってしまいました、、

See you tomorrow.

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