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初トライアスロン大会。当日朝も気持ちはノリませんでした。
理由は、浮きを着ける罪悪感からです。
溺れるのが怖くて、腰に浮き輪を着けることに決めたのです。
別に、法律違反するわけでないのに、僕って、ホントに気が小さいな、、と、ここでも自己嫌悪です。
万引きをする中学生並みに、挙動不審でしたね。
早めに装着すると、バレる確率が上がるので、スタート前にトイレに駆け込んで、そこで着けて、何食わぬ顔で、スタートすればバレないかな?とかずっと考えてました。
トイレに行ってカンニングする高校生並みですね。
マジで情けないですが、ほんと、それぐらい緊張してました。スポーツマンシップに反する行為をするわけですからね。
目次
周りを見渡せば…
1人のタイ人女性が、小さな浮きを、身体に着けてました。
(この時、僕は、まだ装着してない)僕は咄嗟に「これって、いいの?」と彼女に尋ねました。
僕って、卑怯ですよね。自分も、これから、浮き輪する気満々なのに。
と、満面の笑みで即答されました。
僕は、この瞬間、肩の荷が全て降りたのです。
って、悩んでた自分が馬鹿らしくなりました。完全に吹っ切れたんですね。
大会規約が、どうであろうが「危ないから装着する」と、シンプルな思考で良いんです。
このタイ人女性は、何も気にしてなさそうに思えたし、よくよく周りを見渡しても、大会運営スタッフも、その他の参加選手も、彼女について、何も気にしてないんです。
これは受験とは違って、自分のタイムが良いからといって、他の誰かが不合格や失格になることはない。他人には、迷惑を掛けてないんです。
日本の大会だと、違ったかもしれませんが(大会運営者が注意する?)
1億人から77億人へ
僕が、この「アジア戦略室」で伝えたいこと、それは端的に言うと「1億人でなく、77億人への仲間入り」です。
世界には77億人の人がいて、日本は約1億人です。2%にも満たないんです。そう考えると、僕たちが生まれた日本は、かなり特殊だったりします。2%同士での生活、単一民族、横並び、真面目、勤勉、無宗教など。
僕は、海外に出てから、これら良い所も悪い所も含め、考えさせることが多かったです。
そして「もっと違う生き方してもいいよ。自由で良いんだ」と確信しました。
日本は好きですが、日本に生きていると、知らず知らずのうちに、縛られてしまうのです。考え方や、習慣やら、生き方までもです。
縛られる人生が嫌だからこそ、自由度の高い海外が、僕は好きなのです。
この浮き輪着けるか問題がまさしく、同じなのです。
タイ人と日本人の違い
平気な顔してるタイ女性と、僕とでは、同じ物事(浮きを着ける)に対しての捉え方が、180度違いました。
大会規約を破ることは褒められたことではないですが、
僕は、他人軸(他人からどう見られている)で考えて、
彼女は、自分軸(自分がどうありたいか)で生きてるのです。
前日からプーケット入りしてましたが、僕は気持ちが落ち込んでました。折角、リゾート地に来たのに勿体ないですよね。おそらく彼女は前日も楽しんでたんだと思う。
何が言いたいかというと
「真面目さ」とは、よく褒め言葉に使われますが、実は違うんです。真面目に、ガチガチにルールに順じてしまうと、今回のように苦しくなったりします。
時には、タイ人の「緩さ」が勝るんですよね…(続く)
See you tomorrow.
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