僕は、海外で子育てしています。9歳、6歳、4歳でして、タイのインターナショナルスクールに通わせています。
娘達と会話して「思考が外国人化してんじゃないか?」と心配になる時があります。
僕が、何を注意しても、何を指摘しても「だって、、」という文言から入るのです。これは英語でいうと「Because」です。直訳すると「何故ならば~」ですが、子供だと「だって~」なんですね。
おそらく、スクールの友達も、先生も、周りの外国人が、何か発言する時は必ず「Because」と理由を述べるのです。これが娘達にも影響している気がするのです。
ちゃんと理由を述べるというのは、論理的思考が出来ているようにも思えますが、それは、ある条件を満たしたときだけです。
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I don’t think so, Because..
僕も、仕事上で「I don’t think so, Because..」と、毎日のように使ってます。相手の意見に、自分の言い分をぶつける大切なフレーズですね。でも、それを言うからには、次の一手を示さないといけないのです。
「私はAとは思いません。何故ならばこうだからです。だったらBという新しい方法でいきませんか?Bの方法だと、こんなメリットがある」と、この自分の案Bを持ち出さないと、Becauseを使ってはいけないと思うんです。
うちの娘の場合
と聞いても
で、終わるんですね。
公文が出来ないのは、弟が邪魔するから、で思考が止まってます。
「弟がいないパパの部屋で、公文やってもいい?」という、提案がないんですね。
この提案がないBecauseは、単なるExcuse(言い訳)なんですよ。
外人を抑え込む時にも有用
外国人と仕事したことがある人は、分かると思いますが、彼らは、Becauseの単語を盾にして、出来ない言い訳ばかりしてきます。そんな時、僕は「じゃあ、次どうするんだ?」と、ボールを返し、本人に考えさせるようにしています。
僕の指示に従わない部下には「僕の指示よりもっと良い案を出してくれ」と言います。それは部下の意見を、尊重する行為でもあります。
頭ごなしに否定はしません。しかし、提案がないのであれば、「自分のアイデアが、ないなら、僕に従ってね」と、その後に言い返せる準備でもあります。
小さな子供との些細な会話ですが、彼女達には、言い訳ばかりでなくて、もう一歩、自分で考えて、意見を言えるようになって欲しいのです。これから社会に出て行く学生さんも、ここ注意しておいた方がいいです。あなたの上司は、必ず見てますから。
See you tomorrow.