大学図書館で出会ったのが「賃労働と資本」でした。
労働とは何か?を説いてます。
世の中のほとんどの人が、賃労働者であり、その人生の大半を労働時間に割くことになるでしょう。
では、その労働とは何なのか?の問いに、答えられる人は、どれぐらいいるだろうか?
社会人になって、何人かにこの問いをしましたが、労働に関して、あまり真剣に考えたり・疑問に思ったりしてないように思えました。
逆に「室長さんは、マルクス主義とか言ってて、変わってますね」と…
目次
ベストセラーの著者達は同じことを言っている
労働に関しては、多くの著名人たちが、研究してきました。代表的な3名の思想を見ていきましょう。
カール・マルクス「資本論」
賃労働者は、生産設備を持たないので、自分の労働力を資本家に売るしかなく、その時、買い叩かれるので、絶対豊かになれない。
ロバート・キヨサキ「金持ち父さん貧乏父さん」
賃労働者は、ラットレースに巻き込まれ、豊かになれない。資産を買わない限り、ラットレースから抜け出せない。
トマ・ピケティ「21世紀の資本」
賃労働者が働いて得る給与より、株や不動産という資本から、新たな資本を生みだす(利益)方が大きいと発見してしまった。
マルクスも、ロバートキヨサキも、ピケティも、実は、根っこの部分は、全く同じこと「資本主義社会では、賃労働者は豊かになれない」と言ってます。
それを、角度を変えて説明しているに過ぎません。そして、この3名、問題へのアプローチ、解決策が、まちまちなのです。
資本主義社会の問題への解決策
マルクスは、労働者が立ち上がり革命(武装闘争)で共産主義を実現せよと説きました。
ロバートは、負債を買わず、株や不動産など労働以外の収入源を持てと説きました。
ピケティは、世界の資本家の資産に課税しろ(無理なんですけどね)と提言しました。
マルクスが役に立つ
僕は共産主義者ではありません。共産主義も現実的ではないと思います。
ですが、マルクスは、目の前に広がる、問題だらけの資本主義を倒すために「資本主義とは何なのか?」を突き詰めて研究したのです。
己の敵を知ろうとしたのです。
マルクス経済学でありながら、ほとんど数式を使わず、資本主義を解析してしまったのです。
↑ここが、我々現代人にも、非常に役立つのです。
・労働とは何か?
・資本主義とは何なのか?
僕が、生涯サラリーマンであることを、極端に嫌うのは「この現実」を知ってしまったからだと思います。
何回かに分けて、僕の言葉で、解説していきたいと思います。
すみません、今日は「まえがき」ということで、冒頭の問いに、何も回答できていませんね。
本日のまとめ
「資本主義社会では、賃労働者は豊かになれない。これが永遠の問題」
先に答えが知りたい方は「賃労働と資本」をお勧めします。
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訳本ですし、ちょっと回りくどい言い方をしてるので、マルクス初心者には難しいかもです。
See you tomorrow.
[…] 講義1日目は、こちらから、どうぞ。 […]
[…] かりませんが、、真面目に進めますね。初めての方は、1日目、2日目から、先にどうぞ。 […]
[…] 【講義1日目】サラリーマンは、なぜ豊かになれないのか? […]