海外で働くことになると、まず困るのが「言葉の壁」です。
プライベート旅行であれば、いい加減な英語でもいいのですが、仕事であれば、業務上の指示には、ミスが有ってはいけません。
僕は「大学は出たけど、英語はさっぱり」でした。駐在員になりたての頃は、本当に苦労しました。
そんな「今日、英語で伝えないといけない。どうしようもない状況」から、僕が編み出しました「5つの緊急対応法」を、お伝えしたいと思います。
英語が伝わらないのは当たり前
あくまで応急処置ですので、英語は、しっかり時間を掛けて、コツコツ学習していきましょう。
急に英語力が上がることってなくて、やはり筋トレと同じで、長期プランで、少しづつレベルアップさせる必要があります。
僕も、オンライン英会話を、再度始めまして、ショボイ英語ですが、本WEBで全て公開しています。
目次
【前提】分かった振りは厳禁
まず最初に約束して頂きたいのは、分からないのに「分かったフリ」はNGです。
よくあるのが、相手から分からない英語でまくしたてられて「はい。はい。はい」と、流してしまうこと。
これは、絶対やってはいけません。
結局、相手に押し付けないといけない仕事を、相手に英語が伝わらない・自分が聞き取れないので、自分がやるはめになるからです。
変なプライドはまず捨てましょう。
「分らなかったら、聞き返す」これは、相手に対しての最低限のマナーでもあります。
対策① 何が何でも自分が話す
相手の英語がわからなくなってきたら、相手の話を遮断して、自分が話すのです。
相手の方が英語がうまいので、自分が発信する下手な英語は聞き取ってもらえるんです。
会話の中で、自分が話す時間を長くして、自分の聞きたいこと・知りたいことを、質問する側に回るのです。
聞き取ってくれなくても、自分が話す側にまわる
日本では「相手が話し終わるまで、自分が話してはいけない」と言われますが、海外では、そんなルールありません。
勇気を出して、相手の会話を遮断して、自分が喋り出せばいいのです。
対策② 質問をして即ツッコミ
自分が質問して、相手から難解な英語の回答が返ってくれば、そこから会話が成立しませんよね。原因は自分のヒアリングが悪いことですよね。
そんな時、どのように切り返すべきでしょうか?
僕は「Did you complete this work?」「Can you finish this work until today?」など、YesかNo、CanかCannotで、答えれる質問だけにするのです。
そこで、結論を先に言わない系の人は、グダグダ出来ない言い訳を並べてくることが多いのです。
言い訳をする現地人には、そこでトドメを刺します「Please answer Yes or Not」
要は、YesかNoで答えてくださいと、突っ込むんですね。こちらは真剣な顔して。ここで相手がテンパります。
テンパれば、こっちのペースに持ち込み「Main point is…」と自分から、話のまとめに入るんです。
僕は、先日、白人相手に英語でまくしたてて「こんなパワーガイとは初めて会った」と言わしめました。笑
対策③ 愛想笑い厳禁
愛想笑いをしない。相手の目を見る。
自分の発した話の後に、ニタニタ笑って終わらせる人が、日本のサラリーマン社会では多いです。
会話を円満に持って行く、日本方式ですが、これを海外でやると馬鹿っぽく見られます。
逆に、笑いなど一切入れず、常に、相手の目を見続けるんです。日本では、面接などで、相手の目を見続けるのはタブーですが、外国人相手だと関係ないのです。
逆に「僕は真剣だ」という意思を伝えるために、僕はまばたきせずに、相手の目を見続けるようにしてます。
対策④ メール依頼
「後で、内容メールしといて」とか「メールで、いま話したこと送っとくから」と、メールに逃げます。
その場の会話で、聞き取れなくても、メールだと、じっくり時間を使いさえすれば、読めるし書けますよね。
しかも、履歴としてもしっかり残ります。
リアルタイムな会話では負けますが、メールでは勝てるんです。
分からない英文メールがきたら、全力でGoogle先生に頼るのです。
対策⑤ 伝えたい気持ちを全面に出す(超重要)
「伝えたい気持ち」を全面に出す
新人研修などでよく聞く「メラビアンの法則」です。
1971年、アメリカの心理学者メラビアンが提唱した法則でして、話し手が、聞き手に与える影響は、「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つから構成されていて、それぞれの情報の影響力は、下記にになります。
①視覚 … 55%
②聴覚 … 38%
③言語 … 7%
①視覚とは、話す人の話しぶり、動作、態度や仕草を指します。ボディーランゲージもここに含まれます。
②聴覚とは、話すボリュームや、トーン、抑揚があるかなどです。
「英語で伝える」のは、③言語ですので、全体の7%しかないのです。言葉以外で、伝えたいことを表現するほうが、相手に伝わるのです。英語の文法や、発音など気にする方が間違いなのです。
以上、これらが、僕のオリジナルの対処法です。
必ずしもあなたの環境に合わないかもしれません。逆に、相手に失礼にあたる可能性もあるので、ご注意してくださいね。
特に伝えたいのは、対策⑤でして、たとえあなたの英語発音が悪いとしても、恥ずかしがらず、相手に伝える意思を、身体を使って、全面に出すことが、なによりも大切です。
欧米の映画に出てきそうな、英語を流暢に使うビジネスマンには、僕らはいくら英語を勉強しても絶対になれないのです。
「母国語を英語とする人のように流暢にはなれない」という前提で、作戦立てる必要があるのです。
明日から、英語で、なんとかなりそうな気がしてきませんでしょうか?