僕が住んでいるタイのお隣のミャンマーで、悲惨な争いが起こっています。
少数民族のロヒンギャ族と、ミャンマー国軍との民族紛争です。2017年ミャンマー国軍が、一方的に迫害し、すでに400名以上が死亡し、70万人以上の難民が発生しています。
<ロヒンギャ迫害>
仏教徒が9割のミャンマーで、ロヒンギャは西部ラカイン州に住むイスラム教徒少数民族。
ミャンマー先住民族とされず、多くはバングラデシュなどからの不法移民扱いで国籍を持たない。
2017年同州でロヒンギャ武装勢力と治安部隊が衝突後、殺人やレイプなど深刻な迫害を受け、70万人以上がバングラデシュに避難した。
僕たちが、スマホでゲームしている、そんな時に、お隣では、殺し合いをしているんだと、想像するだけで、気分が滅入ります。
僕は、ミャンマー難民(カレン族が多い)のキャンプに行ったことがあるので、尚更、他人事には思えません。
バングラディッシュに逃れた、ロヒンギャ難民70万人の中から、3千500人に対して、ミャンマーへ帰還を勧めたのですが、誰1人も帰ってないようです。理由は「殺されるから」だからとか、、恐ろしいですよね。
バングラディッシュからも、ミャンマーからも、国籍を与えられない民族、両国から煙たがられている「無国籍民族」となっています。どこの国家も助けてくれない立場って、、想像を絶しますね。
東京新聞<望郷と苦悩 ロヒンギャ大量避難から2年> 上・中・下 が、現状を生々しく語っています。お時間ある方はどうぞ。
僕は、民俗学者でも歴史学者でも宗教学者でもないですが、持論を述べさせていただきます。
目次
古今東西「差別意識」
これら根底にあるのは「差別意識」だと思う。
なぜか、大多数(マジョリティ)側は、少数派(マイノリティ)側を、軽視して差別する傾向がある。ここで言う「大多数」とは人数だけではなく、時には経済力の差だったりもします。
今回だって、ミャンマーは仏教徒が87%に対して、イスラムは4%しかなく、明らかに立場の違いがあります。
この場合、大多数の仏教徒は、自分達が、イスラムを、差別しているとは微塵も思ってないのです。←ここが差別の1番怖いところなんです。大多数に入ると周りが見えなくなってしまうのです。
これは、いつの時代でも、どんな組織や、社会、国家でも、他の生き物だって同じなんですね。悲しいかな、これは普遍的な生物の摂理じゃないかとすら思えます。
複数の魚を1つの水槽で飼うと、いじめが起こるようです。いじめられている魚を取り出してあげると、別の魚がいじめられるそうです。人間社会と似ていますよね?
米国では一部の白人が、黒人やヒスパニックに対して、敵意をあらわにして居ますが、当の白人達は、それが自分達の権利であり、保身であると主張するんです。
僕たちが、外から彼らを見ると「米国人は、いつまで、不毛な人種差別をやってるんだ」と思うでしょ。でも彼ら(白人)には伝わらないんです。
日本でも同じ(地域によって)
もし、あなたが日本人で、日本でずっと生まれ育ったのであれば、マジョリティに分類されるので、この本質が、分からないと思う。
しかし、僕ら黄色人種が、米国などに移り住んで、自分が初めてマイノリティに入ると、差別とは何かが分かるんです。米人からすると、日本人ってまだ、イエローモンキーって見られたりするんです。
いや、もっと簡単な方法があります。
大阪生まれの大阪人が、例えば、一人で、青森とか岩手なんかの郷土愛が強い地域に、移り住んだとなれば、生活する上で、色んな苦労が出てくると思う。バリバリの関西弁を話す小さな子供なんか連れていくと、小学校などでは大変だと思う。
大阪生まれで、大阪に住んでいると、自分がマジョリティ側で、青森に行くと、一気にマイノリティになるわけですからね。生まれてから、ずっと同じ地域で住んでいる人には、分からないですね。
※青森と岩手の方、すみません。あくまで僕の想像です。現実はそうじゃないかもしれません。
この法則って、実は色んなところで起きてます。古い体質の会社だと、プロパー(新卒からの入社組)と、転職組では、あからさまな差が有ったりしますよね。何故なら、プロパー(=大多数)と、転職組(=少人数)だからです。
皆んな、自分は大丈夫って思ってはダメです。マジョリティ側にいると気付かないまま、マイノリティをどこか違った目で見てしまうのです。転校生、転職者、外国人など、ぶっちゃけ経験ないですか?
マイノリティだけが持つ精神力
でも、マイノリティだからと全てを悲観的に捉える必要もなく、マイノリティだからこそ「強くなれる」ことはあると思う。ハングリー精神のようなのは、マイノリティだからこそ生まれます。
アンシュタインも「ユダヤ人だから」と、小さい頃に辛い思いをして、その悔しさを勉強にぶつけたといいます。
ソフトバンクの孫正義さんも、在日朝鮮人として日本で育ち、小さい頃には、言葉にはならないような辛い経験をして、今があるといいます。
今回、ミャンマー難民になった人たちの中から、その自分の不運な環境を恨まずに、這い上がって欲しいと思います。センスのある子供であれば、スマホ1つで、学習して、のし上がれると思うんです。
僕からは「頑張って」としか言えないのが、虚しいですよね。
過去投稿で「地元の友達不要論」がありますが、その中でも、移動すること、自分がマイノリティになることで、成長できることを述べています。是非、どうぞ↓
難民問題をビジネスチャンスとする
僕は、難民に対しては同情はしますが、そこで経済原理に「歪み」が出ていると思ってます。個人としては、そこを狙っていきたいと思ってます。
欧米企業は、このミャンマーの人権問題を、非常に重く受け止めてまして、米企業スターバックスは、ヤンゴン進出を無期限延期したようです。
そして、この数年で、海外投資が萎んでおり、対ドルのチャット(通貨)も、不動産価格も軒並み下落しています。
ここは、個人としてチャンスだと思ってます。まさに逆張りです。東日本大震災が発生して、不動産価格が下がったときに購入した人と同じ戦略ですね。
不謹慎だとかは関係なく、ここはシビアにビジネスライク的に、僕はヤンゴン不動産市場を注視していきたいと思います。
僕の好きな投資の格言は【麦わら帽子は冬に買え】です。
冬に麦わら帽子を買う人は少ないので、安く手に入る。投資も同じように、投資家から注目されてない時期には安値で買え、みんなが欲しがる夏の高値に売って、差額の利益を得ること。逆張りとも。
See you tomorrow.
[…] 【過去投稿】ミャンマーのロヒンギャ難民。難民問題をビジネスチャンスにする。 […]