最初に断っておきますが、この投稿は、正々堂々としていません。
武士道に反します。卑怯かもしれない。しかし、僕は、それでも良いと思ってます。なぜなら、海外で生きていくためには、ズル賢く、そして強くないといけないからです。
正義感や倫理観は、二の次である、というのが僕の考えです。色んな背景を持った外国人との間では「倫理観」など通用しませんからね。
僕は、いわゆる「落ち武者」なんです。
落武者とは、戦乱において敗者として生き延び、逃亡する武士である。
立派な武士として正々堂々と切られて死を選ぶのでなく、格好悪くたってもいいので「生き延びる」ことが最優先なのです。
ここで伝えたいのは、小手先のテクニックではなく「考え方」です。いかにして、異国の地で、ズルくも、生き抜いていくのか?を、僕は、常に考え続けてもいるのです。
■こんな方にオススメです
・海外生活者(予定者含む)
・輸入関税を抑えたい人
・海外ビジネスに関わる人
僕の海外生活のキレイな部分だけを切り取って、発信し続けるのもアリですが、それだとリアリティに欠けますよね。薄汚いところ、ドロドロしたところ、グレーなところを、発信できるのが、匿名のメリットだと思っています。
この投稿で、幻滅する人もいるかもしれません、、実例を2つ、解説しますので、皆さんも、自分ごとと置き換えて、善悪も含めて、よーく、考えていただけると幸いです。
目次
【実例①】日本からの国際郵便
先日、大阪の実家から、ノートパソコンを国際郵便で、タイに送ってもらいました。会社の業務ではなくて、個人的なものです。
ここで1つ問題があります。
モノが海を渡る時は、関税が発生します。基本的に、受取人側(今回でいうとタイの僕)で支払う必要があります。
タイでは、電子機器の輸入関税は30%です。よって、20万円のパソコンだと、6万円も関税を取られます。
ネットで調べると、MacPCを日本から送って、タイの関税で、1万2千円取られ人の話もありました。こんなにかかるの?(涙)日本からタイへのパソコンの関税額
この方は、MacPCを会社宛てに送られていたそうです。
いかに関税を取られないようにするか「工夫」が必要なのです。
僕がいつも意識するのは、
価格は安く
まず、まともに物品の金額を、送り状に書いてはいけません。例えば、20万円のPCであれば、5万円くらいにしておきます。新品でも開封すれば中古扱いなので、資産価値は減るよね、という理屈です。
その出荷物のINVOICE額に対して、関税何%と計算されるため、母数は減らしておくのに越したことはありません。安くみせるために、箱などに入れず、タオルで巻いたりします。
品名は間違えやすいものに
出荷するときの品名も重要です。ノートパソコンと書いては、そのままで、絶対にダメです。
僕は、ノートパソコンを、Note bookとしました。外国では、ノートパソコンを、ノートブックと呼ぶ人もいて、間違いではありません。
そこで、もうひと工夫入れたのが、本当に、子供の教科書、書籍と一緒にパソコンを入れたのです。
実際の写真がこれです↓
Picture book
School text book
Note book
と、英語に訳して並べると、あたかも、書籍だと勘違いするのです。
結果は、関税ゼロにて受け取ることができました。
僕は、虚偽申請をしたわけではありません。ちゃんとNote bookと書いており、タイの税関が、ノートパソコンだというのを、見落としたのです。
電化製品など、関税が高いものは、Gift(贈り物)と抽象的な名前にするのも手です。化粧液など、液体のだったら、Bottle(ボトル)と、その容器の名前を書いてしまうのです。これらは、不適切ではあるけれども、どれも、嘘じゃないですよね。
送り先は個人宅へ
あと、会社宛てに送ってはいけません。
税関も、取りやすいところから取るのですから、会社宛てだと、簡単に支払うと思われてします。必ず、個人宅へ送りましょう。会社業務の出荷になると、こんな小細工する必要ありませんよね。だって、関税払うのは会社経費ですから。
あと税関に指摘を受けた場合は、関税を払ったほうが良いです。払わないと荷物は受け取れません。
【実例②】有効期限切れ国際免許
国際運転免許証(international driving permit)というのをご存知でしょうか?
海外旅行や出張など、海外で車を運転するときに、事前に取るものです。とても便利でして、国際免許とパスポートを合わせて携行することで、ジュネーブ条約に加盟国(95カ国)での運転が可能になります。
日本の運転免許を持っていれば、教習所に3,000円だけ払うと即日発行してもらえます。試験なども不要です。
僕も、海外出張で、南アフリカ、フィリピンで、運転しましたが、国際免許を取っていってました。しかし、この免許は、有効期限が短く、たった1年です。すると、どうなるか。僕の手元には、何冊もの有効期限切れの免許が残るのです。
この有効期限切れ免許も、ある意味、使えるのです。
タイでも運転免許を持つが…
僕は、タイでも自分で運転します。日本の運転免許を持って、タイの教習所で、簡易なテストを受けて、タイの運転免許を持っています。
僕は比較的に安全運転な方ですが、タイの標識がほとんど分からないのです。横入りしていいのか悪いのか、左折していいのか、追い抜くときは右からなのかとかですね。
警察官に呼び止められたときは、運転免許を出せと言われますのですが、そこで、有効期限の切れた、国際免許を出します。もちろん、タイの運転免許もありますよ。あえて、国際免許の方を出すのです。
タイは、日本と違って、交通違反をすると、その場で、免許証が没収されるのです。「控え」も貰えます。
そして、運転免許を返して欲しければ、後日、警察署に控えを持って行って、罰金を払うのと引き換えに、免許証を返してもらえます。
末端の警察官だと、国際免許の有効期限などみないのです。有効期限切れの国際免許だけ没収されて、その後、僕は警察署には行きません。そんな、免許、要らないから。
そして、もしも、有効期限切れを指摘されれば、その時に、タイの運転免許を出せばいいのです。「あっ、間違えました」って感じでです。
僕は確信犯ですが、有効期限切れに気付かない警察官も警察官なのです。
善意の第三者を演じる
この考え方だけ、本日は、覚えていただきたいです。
法律用語で「善意の第三者」と「悪意の第三者」という表現をします。この善意・悪意とは、良い・悪いという意味ではありません。第三者とは、問題の部外者という感じです。
「善意」事実を知らないこと
「悪意」事実を知ってること
国際郵便もそう、運転免許もそう。僕は「事実を知っています」
事実とは、
・パソコンの関税は30%
・国際免許の有効期限が切れている
しかし、身銭が出ていくのを、少しでも回避するために、知らないように、振る舞うのです。スッとぼけるのです。まさしく「悪意の第三者」ですね。
そして、相手が、その事実に気付けば、何食わぬ顔して「そうだったんですねー。知りませんでした」と態度を変えればいいのです。
「悪意」を持っているのですが「善意の第三者」をギリギリまで演じるわけです。これが、海外で生き抜く、テクニックなのです。
キツイ言い方かもしれませんが、海外では、正直者がバカをみる場面が多いんです。僕は今まで、外国人であるからこそ、タイでは騙されたり、知らないことで損したり、数多くの失敗をしてきました。
道端で売っている価格も、ゴルフのプレー代だって「ローカル価格」「外国人価格」というのが存在してまして、外国人はカモにされることが多いんです。
敷金だって、2ヶ月分、一切返ってこなかったんですね(過去投稿↓)
だから、僕たちも、それなりにズル賢く生きないといけない、ってのが持論です。
業務ではしませんよ(念のため)
このブログですが、取引先の方も見られていますので、念のために言っておきますが、僕は、仕事上の業務では、このようなズルはしてないです。
商社業とは、お客さん、メーカーさんから、信用されて、初めて仕事が成り立ちます。税関や警察官など「一見さん」には、このようなズルをしますが、長いお付き合いする取引先さんとは、違いますからね(汗)
しかし、外国企業や、外国人とビジネスする上では、このような「善意」を装った「悪意」を平気でする外国人が沢山います。気付かない、ハメられた方が負けなのです。
だから、相手が「悪意」であるかもしれない、という疑いを常に持ちながら、海外ビジネスを進める必要があるのです。僕は、ある意味、海外生活で、ここの部分が鍛えられたのです。疑いから入るというか。
あぁー、この動画は、低評価がつきそうですよねー。
と感心されるのでしょうか。
ご感想、コメントいただけましら幸いです(笑)
See you tomorrow.