特別対談の「前編」ということで、前回の「対談前」を、少し振り返りつつ、本編に入っていきますね。
前回までのあらすじ
元サッカー部の同級生と、20年振りの再会を果たしまして、焼き鳥屋に入ってからの音声収録となります。
雑音も入りますがご愛嬌くださいませ。
「好きなことで、生きていく」って一握りの人だけでしょ?嫉妬心と希望が交錯する僕のホンネ(対談前)
※本編は「対談前」からの続きとなります。まだの方は、こちらからどうぞ。
さぁ、お待ちかねの対談スタートです!
どんな高校生活だったの?
先生の声、テンション高くないんですけど、熱はけっこうあって情熱持ってる方です(笑)今は、サッカースクールとかドリブル教室とか色々やってるんですけど、高校卒業してから何してましたか?
高校卒業してからも、サッカーをずっとやってました。
仕事をしながらも、ずっとサッカーをやってたってことですよね?
そうですね。バイトしながら、サッカーとフットサルをずっと続けてます。
この先生はフットサルで県代表になるぐらいの実力の持ち主です。僕も同じ中学で、一緒にサッカーしてたんですけど、昔から上手かったです。
そんなに強くなくて、中堅ぐらいのチームでした。やってるサッカー自体が、そこまで面白くないと言うか、スタイルが自分とは違うなって、感じていました。
スタイルが違うっての具体的に話聞きたいんですけど。
高校サッカーは「蹴るサッカー」が主体でした。でも、僕は逆で、ボールを持つスタイルを、小学校中学校から続けてきたので、「蹴るサッカー」のチームでは、力を発揮できない、って感じていました。
リスナーの方には、分かりにくいかもしれないですけど、サッカーって、監督に左右される事が大きいんですよ。
◆蹴るサッカー
あんまり細かいプレーをせず、個人もドリブルをせず、大きくボールを蹴って、走って決めるスタイル。技術のない弱いチームに多い戦術。カウンター狙いも含む。アジアサッカーはこれに近い。
◆ボールを持つサッカー
ドリブルを仕掛ける、各個人の技術重視のスタイル。技術の高い選手でないと出来ない。ブラジル代表など典型的。個人プレーに走りすぎて、チームとしてのまとまりが生まれにくい難点もある。
監督のスタイルと、自分のスタイルとが、合わないと、試合に出られない。たとえ、その選手が上手くてもダメなんです。監督との「ソリ」ってあるんですよね…
そうですね。でもボールを蹴る事は好きだったんで、部活終わって、帰宅して、夜19時〜22時まで、公園で、地元の友達とボール蹴ってました。
補足:当時、室長も呼ばれて、公園サッカーに参加していました。
なかなか出来ないですね。高校の活動終わって、夜に公園で自主練するのって。それだけサッカーが好きって事ですね。
1年生の時に、3年の試合に呼ばれて試合に出たんですけど「メンタル的に難がある」と監督に見られてしまって。出場機会に恵まれなくて、2年になってからです、3年の試合に出るようになったのは。
ちょっと説明すると、メンタル的にってゆうのは、この人、色々問題があって、、
僕は、中学校の時に一緒プレーしてたので分かるんですけど「自分が納得いかないプレーやったらオレせんわ」とか「ボール競り合ったら取れそうやねんけど走りに行かん」とか、自分の中でルールがあって、全てのプレーに、一生懸命になられへん、そういう選手って、監督からしたら、すごい腹たつというか、かわいくないというか、嫌われるんですよ。そういう事ですね?
サッカーって、チームプレーですからね。チームの輪を乱す人間は、監督からすると出したくない。いくら上手くても、そういう事ですね。
心の中では「先輩より上手いのに、なんで、俺、試合出られへんねん」って葛藤はあった?
当然あった。ボールを扱うのに、絶対的な自信があったんで。自分が「メンタル的に弱い」ってのは自覚もしてたから、そこは仕方ない、スタイルもどうせ合わないし…
これサッカーしてる人には、よく分かるんですけど、このメンタルで問題抱えている選手って、生き残れないんですよ。それは、選手と監督の間だけの問題じゃなくて、チームメートの中でも、結構、微妙な関係になるんじゃないん?
会社でもそうじゃなですか。1人だけ「俺はこう思うんだ」って突っ走っても、なんか微妙に弾かれるじゃないですか。
高校で3年間サッカーをして、その後、Jリーグから声がかかったわけではない?
無かったです。
ただ当時コーチをしてた現役の大学の方が、自分を気に入ってくれてたんで、大学でサッカーを勧められたってのはありますけど、実際には進学せずに就職しました。サッカーは、一旦、辞めました。
その時に「プロになりたい」とか「サッカースクールを経営したい」とか思ってた?
「サッカーで、飯を食っていく」ってのも全然なかった?
サッカー関係には就きたいと思ってたけど、高校卒業して、すぐにサッカー関係の仕事って無いので、とりあえず一回離れた。
初めての就職するも…
結構、オシャレなんですよ、彼は。中学校の時、クラスで、1人だけ、ワックスつけて、髪型意識してましたから。服装にも気使ってるし。美容業界にも憧れがあった?
美容師になりたい、これから、これで飯食っていく!って感じ?
いや、1年続けたけど、やっぱりなかなかサッカーする時間がなくなって、、全く。
ボールを蹴れない生活が苦痛と言うか、自分の中でありえない。当然、仕事もしんどい、ボール蹴れない、じゃあもうイコール続けれないって、結論に至った。
優先順位が違う!?
「ボールを蹴れない」→「仕事を続けれない」
ってのは、なかなか普通の人には思い至らないと思うんです。
僕もそうですけど、サラリーマンしてると、仕事が第一になって、その仕事の為に、自分は頑張らないといけないってなります。
そして、それ以外のものが、自然と、優先順位の下位に設定されていくんです。
・「家族が2位」
・「趣味が3位」
・「彼女や友達が5位」
と、優先順位の1位の仕事を中心に、その他が、割り振られていくんですよ。「ボールが蹴れないから、仕事が続けらない」って考えは、普通は無いんです。
ここ、めちゃくちゃ不思議なんですよ。僕には「ボールを蹴れないから、仕事を続けれない」って部分が、分からないんです。
「ボールを蹴れるような生活にしたい」という事で美容師をやめて?
やめて、社会人のサッカーチームに入って。バイトをしながらですけど。
深夜のコンビニのバイトと。あと縁があって、中学校のサッカーの外部指導員、監督をやらせていただいてました。
【後日談】ちょっと振り返り
はい。ここで「前編」の終了です。一旦切りますね。
編集してて、改めて感じたのですが、
「好きなことで生きていく」ポイントは「好きなことに対する熱量の高さ」だと思うんです。
僕だって、好きなことは沢山ありますけど、それが、転職や離職の理由には絶対にならないんです。熱量が低いから。低いというか趣味のレベルとしては普通一般的だから。
しかし、彼の好きなことに対する熱量は半端ないので、優先順位も1番軸になるわけです。ここが違うんですよ。
そして、もう一つのポイントは「好きなこと」について「スペシャリスト」である必要が無いってこと。
現に、彼は、Jリーグ2部からも、声が掛からなかったのですから、埋もれているので、選手としては3流以下ですよね。
さぁ、 引き続き、気になる中編へ、こうご期待!
See you tomorrow.
[…] 本編は、特別対談の「中編」です。初めての方は「対談前」→「前編」を、先にご観覧くださいませ。 […]