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よもやま話

将棋を覚えると、人生イージーゲームになります。現役商社マンが実体験を語ります。

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結論から言いますと

将棋を覚えると、人生イージーゲームになります。

なぜなら、

局面を自分の思い通りに動かせるようになるからです。

順を追って説明してきますね。

僕は、東証一部の専門商社に勤めています。バンコクに海外赴任しており、サラリーマンの平均以上は、給料を貰っています。ここまでの道のりも「将棋があったからだ」と、マジで思っています。

そう思うに至る理由を、今回は、深掘りしていきたいと思います。

ちなみに、大学では将棋部 部長をつとめまして、アマチュア3段の実力があります(ちょい自慢)

 

目次

三手先を読む

将棋の基本は「三手先を読む」です。「三手」とは何をいうかというと、

 自分が1手目を指す。

 ②相手が2手目を指す。

 ③自分が3手目を指す。

これが、基本のワンセットなのです。この三手先を読めるようになると、積み重ねで、その先の五手先、七手先が読めてきて、将棋に深みが出てきます。

将棋は3手先を読むゲーム

当たり前ですが、2手目は相手が指すため、自分に選択肢はありません。

しかし、相手は、自分の1手目の後(局面が変わった後)に、次に指す手(2手目)を考えます。

よって、自分が1手目を指す時は「こう指せば、相手はどんな2手目を指すのか?」を考える必要があります。

要は、相手の2手目を「自分が思い描いた手に誘導させる」ために、自分の1手目を考えないといけません。←ここがポイントです。

そして、予想通りの2手目が来たら、思い描いた自分の最後の3手目を繰り出し、局面を優勢にもっていきます。

繰り返しますが、2手目は相手が、全選択権を持ってます。それを自分の思い描いた方へ誘導する、1手目が何よりも重要なのです。

3手目で優勢になる

仕事だって、家族だって、友人だってそうです。自分がこう発言すれば、相手はこう発言してくるだろうな、と読んだ上で、1手目の発言内容や言い方を考えます。

読みが当たった時は、その次の「3手目を指し終わった」時点で、既に自分が優勢になってますからね。

抽象的になってきましたので、仕事で具体的に例えますね。どうか、頑張って付いてきてくださいね。

 

【具体例①】メール誘導

◆問題

僕がAさんに「こうして欲しい」と思ったとします。しかし、役職や立場などで、ストレートにAさんへ依頼が出来ません。どうやって、Aさんを動かせばいいのでしょうか?

登場人物3名

僕   :下っ端

Aさん:部長さん

Bさん:Aさんの部下

 

◆1手目「Bさんだけにメール発信」自分

先ず、はBさん宛だけにメールで「それとない振り」を入れます。これが1手目です。

◆2手目「BさんがAさんをメールに加えて返信して来る」相手

僕の読みは「この振りメールに対して、Bさんが返事する時は、Aさんを加えてくる」なんですね。Bさんの性格と、Aさんとの関係性を見抜いています。

◆3手目「全員返信で、Aさんにぶつける」自分

そして、Bさんの返信(2手目)に、Aさんがで出てきたところで、は全員返信(3手)をして、当初予定していた「Aさんへの依頼」をぶつけるのです。

予想通りの返信に誘導

↑これを成功させるためには、1手目の「振りメール」は、3手目をイメージしたうえでの内容である必要があります。

なぜなら、結果としてAさんも過去のメール全文を見る(1手目から)からです。Aさんを意識した1手目でないといけません。

「そんな小手先が、、」と思われるかもしれませんが、この三手の読みが、仕事では連続的に発生しています。部下や上司を動かす時。お客さんや仕入先さんを動かす時など。

次は、僕の実体験を告白しますね。

 

【具体例②】海外赴任への道のり

僕が、海外赴任のプラチナチケットを手に入れた経緯を話します。

僕は、特段、仕事は出来る方ではありません。実力的には「中の上」ぐらいでしょうか。日本で働いていた時、当時の上司からは、半分見放されていました。社会人5年目に入った29歳の僕も、腐りかけていました。

微妙な上司との関係

そんな時に、社内で「海外研修制度」が、初めて新設されました。

海外の仕事に興味がある人、海外で働きたい人を、社内で募集するというのです。グローバルカンパニーですので、世界10各国に、関連子会社を持っていました。その子会社への出向です。

応募方法は、自己推薦と、上司推薦がありました。僕は、上司推薦が見込めなかったため、自己推薦をします。募集要項には「一人で何枚も書いてはいけない」とは書いてないのです。

 

◆1手目「自己推薦を2通提出」自分

これはチャンスだと思い、僕は2通も提出します。

1手目の読みは「この新制度の推薦書は、社長や役員まで読まれる。従業員500人もいる中規模な会社であって、自分のような下っ端が、トップに直で物申すチャンスだ」です。

推薦書には、海外に対する熱い想いと、会社に滅私奉公します、という精神論を中心に書きました。

喜ばれる自己推薦を

年配者が喜びそうな「若いのに元気がある。残業もいとわない」というキャラを演じました。しかも、一人で2通ですから、その時点で、やる気が伝わりますよね。

◆2手目「上層部が僕の直属の上司へ打診する」相手

実際に、役員から、僕がどんな社内評価を受けたのかは不明。しかし、読みは当たっていたと思います。

◆3手目「上司から海外赴任の打診を受ければ即OK回答」自分

案の定、上司から「お前の海外赴任の話があるんだが、、」と打診を受けました。しかも飲み屋でです。即その場で、OK出しました。

打診を受けて即回答

海外赴任を会社として、正式に辞令を出す前に、必ず、このような「探り」があり、本人の意向を確認します。

飲み屋で「どうだ?」と聞かれて、家族もいる身で、普通は、即回答は出来ないと思いますが、僕は1手目からの読みが入っていたので、即3手目を指します。もしここで、迷いや、回答に時間が経つと、他の人に話が流れる可能性があります。

チャンスは一瞬

後日談として、総務から聞いたのですが、この時の「海外研修制度」では、社員500名いる中で、申請書は、たった3通だったのです。内訳は「僕が2通、もう1名が1通」でした。笑

将棋の基本「3手先を読む」だけで、人生がイージーゲームになってくるのです。仕事だけでなく、恋愛や、家族へや友人など全てのシチュエーションで使えるのです。

是非とも、皆さん、意識してみて試してみて下さいね。

See you tomorrow.

-よもやま話

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