海外で働くなら、英語よりまずは数学です。断言します。
なぜなら、
いくら英語の発音がうまくても、ロジカルに話さないと相手に伝わらないからです。
僕は、商社マンとして10年以上、海外を飛び回ってきました。米人、インド人、中国人と、様々な人達と、英語で仕事をしてきましたが、その中で、1つ確信があります。
「英語だけ勉強しても意味がない」です。
受験英語や、海外旅行したいから、そんな理由は別として、あくまでグローバルに仕事をしたい方は、英語を勉強する前に、数学の基礎(高校レベルで十分)を学ぶべきです。
■こんな方にオススメです。
・将来はグローバルに働きたい
・英語圏の留学を考えています
・文系なので数学は苦手です
ここは、一般的な世間の感覚(英語大切論)と、海外の現場で起きていること(商社マン経験)に、ズレがあります。グローバル=英語、みたいに、考えられがちですが、違います。
よって、このズレを正確に理解すれば、グローバルに仕事をしたいと考えている、あなたの未来は明るくなると思います。
目次
リアル自動翻訳
ついに、ここまできましたね。
現在2019年12月13日です。昨日の朝日新聞でこんな記事がありました。
スマホで自動翻訳44言語 グーグルがアプリで無料提供https://t.co/gF1p8tlkTW
会話をスマホでいろんな言語に #翻訳 する #アプリ を #グーグル が開発、無料での提供を始めます。
対応するのは、日本語や英語はもちろん、カンボジア語など44言語。
そのスムーズな会話ぶりに驚かされます。 pic.twitter.com/inV2AlAEyz
— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) December 13, 2019
「日本語と英語の通訳になって」とスマホ話しかけると、自分が話した日本語は英語の音声に、相手が話した英語は日本語にリアルで変換される。
リアルタイムで、多言語翻訳ができる優れものです。過去にも各社がポータブル翻訳機を出してましたが、Googleが無料で、世界同時にサービスを始めるのですから、そのインパクトは想像できないほど大きいです。
僕たちにとっては、数万円のポータブル翻訳機は、そこまで高く感じないですが、発展途上のミャンマーの田舎では、絶対に買えません。でも彼らは、この無料のGoogleサービスは使えます。世界は間違いなく変わってきます。
試しに使ってみた感想としては、翻訳精度は、まだ仕事では使えないレベルです。しかし、今後、翻訳精度は上がることはあっても、下がることはないです。利用者が増えて、もっとビッグデータを応用すれば、使える代物になるはずです。将来が楽しみです。
そうすると、今まで以上に、英語学習の意味が薄れてくるはずです。英語学習塾、翻訳会社、留学ビジネスなどの存在意義は問われていくでしょう。
特に数学の苦手な女性は損する?
僕には子供が3人います(長女9歳、次女6歳、長男4歳)
バンコクのインターナショナルスクルールに通わせていますので、それなりに英語を話しますが、特に娘には、もっと算数を頑張るように言ってます。英語英語言ってるのは嫁だけです。
僕は意外と数学は好きな方です。学生の頃から、なんだかんだで、数学の成績は悪くなかったです(ものすごい良い訳でもないですが…)
女性で損をするのは、数学を諦めた人たちです。
そういう人達は、飲食店、美容院、販売員など、安い労働環境に、吸収されてしまいます。専業主婦だと御の字でしょうか。
逆に数学ができれば、エンジニアとか、研究員、プログラマーなど、男性と同じ収入、もしくはそれ以上になりえます。
それに気づいたのは、母親と嫁をみてです。
母親は、僕が、小学4年生くらいには、もう算数を聞いても答えられませんでした。分数ぐらいでギブアップしてました。うちの嫁は、長女9歳の算数の宿題が、あやしくなってきているのです。最小公倍数や、約数などですね。
2人に共通しているのは、数学が苦手で、結果として、安い労働環境に吸収されてしまってました。頭は悪くないのに、非常に勿体ないのです。
こういう人が決まって言うのは
とか言い出します。僕は彼女たちに、
永江さんのブログ投稿では、「女性」「数学」「収入」の相関関係について、解説されてますので、必読です。
なぜ数学なのか?
数学は、物事を理論的に、整理する能力がつきます。実生活、全てにおいてプラスになります。全てにおいて底上げされるのです。
たとえ、英語が話せても、言葉の組み立ての段階で失敗すると「彼女は、発音はネイティブだけど、話してる中身が無い。意味不明」となります。これは本当に最悪です。
優先順位は、英語<<数学です。断言します。
連立方程式の理解ができないと、相手に物事を伝えるときの順序だとか、問題が発生した時の対処の順番とか、物事を順序立てて、進めることが、出来なくなるのです。
そして、皆んな、西洋人のような、英語ペラペラの発音に憧れますが、あんな風には、母国語が日本語の僕たちは無理です。よっぽどの努力やセンスがないと到達できません。
しかし、そこは最重要ではない。
いくら発音が悪くても、語彙力が少なくても、相手に、論理的に説明することが出来れば、伝わるのです。
論理的にとは、AだからB、BだからC、よって、AだからCとなります。本当に、これだけです。この「AだからC」が基本形です。この基本形を、いくつも組み合わせていって、外国人を説得させるのです。
【実例】海外商社で働く現場
僕は、日本の設備(ロボットなど)を、海外の自動車工場に納めることが多いのです。
ライン稼働していない、週末に設置工事をして、週明け月曜日に、ライン稼働が始まるときに「立ち合い」と言って、ちゃんと設備が動くのを確認して、仕事が完了します。
自動車工場は、生産効率を突き詰めたような世界ですから、もし設備に不備があって、ライン稼働をストップさせるようなことがあれば、大問題です。最悪、賠償責任問題にも繋がりますので、ものすごい気を遣ってます。
しかし、この月曜日のライン稼働では、色々問題が起こります。
・車両の品質が出ない(不良が出る)
・稼働率(1時間に生産する車両数が減る)が落ちる
問題が起これば、生産現場の人たちで、原因を追求することになります。そこで考え方としては「結果があれば原因がある」なのです。
「問題」という、目の前の「結果」があるのであれば、どこかで変化点(原因)があると考えるのです。
①金曜日のライン稼働終了(問題なし)
②週末工事実施
③月曜日のライン稼働開始(問題発生)
変化があるとすると、①と③の間に、誰かが、何かをして、変化点が生まれたからです。
そして、発生している「問題」は、どんな種類なのか?電気的なのか?メカ的なのか?そうやって、事実だけを抽出して、問題の切り分けを行い、原因追求していくのです。
外国人とのやり取りですから、お互いが、この論理(結果があれば原因がある)を共有しながら、拙い英語でのコミュニケーションを行うのです。当たり前ですが、根っこの論理を共有できないと、話が通じず、仕事になりません。
ここが、僕の言いたい「英語の発音だけ出来ても通用しない」という部分なのです。
また、決して、感情や感覚を入れてはいけません。客観的な事実だけを述べないとなりません。まるで、数学の問題の解き方と同じでしょ?
物事を数学的に捉えること、これこそ、グローバルで個人が生き残る為の最低限のスキルなのです。グローバルとか関わらず、全ての仕事に通じることだと思いますね。
テレビの映りが悪いので、バシバシ叩く人がいますが、それはおバカのやることですし、仏滅だから悪いことが起きた(ライン稼働に問題が出た?)とか、非論理的で、意味不明ですよね。そうなっては絶対ダメなのです。
【補足】感覚や感情とは距離を置くべき
女性特有の「感覚」とか「感情」などに、依存してしまうと、目の前の事象を、数値的に、合理的に判断出来なくなります。
僕は、キラキラしたInstagramが嫌いで、何度もチャレンジしましたが、好きになれずにいます。未だにアカウントとってません。
あの「可愛い💕」「綺麗🎵」などの感覚の世界観、Instagramには、娘たちにはハマって欲しくないと思います。その感覚を、アーティストの域まで昇華できれば良いですが、ほとんどの人は無理でしょう。
以上、ここまでストレートに書きましたが「室長は、何言ってんだ。女性軽視だ。ひどーい」と少しでも思った、あなたは、数学が苦手ではないでしょうか?
僕は、一言も「女性軽視」はしてなくて、それは、この文書から、あなたが直感した感情だけで判断しているから他なりません。僕が伝えたいのは、そこじゃないです。
結局、何が言いたいかというと「英語より数学が大切だ」ってことです。娘たちに、数学を勉強させ続けて、この投稿が間違ってなかったことを、証明したいと思います。
See you tomorrow.
[…] 僕は「数学の苦手な女性は、低収入に陥る」という仮説を持ってます。 […]