子供にはストレスを与えた方がいいと思う。
何故なら、これからは世界の高ストレスな人たちと戦うからです。その準備運動のためにも、ストレスを与えるべきなのです。
僕は、タイバンコクで、子供3人と海外生活を送っています。子育ての方向性から、我々、大人にも関係する、ストレス耐久性の解説です。
■こんな方へオススメ
・ゆとり教育反対派
・子供が可愛くて過保護気味(=うちの嫁)
・グローバル教育に興味あり
まずは、この大阪府の助成事業を見ていただきたいです。
保育所の床や壁など、内装の木質化を促進することにより、ストレス緩和や室内の快適性を高めるなど、子どもの育成環境の向上を図るとともに、子どものうちから木材に接することで、その良さを体感し、森林の大切さや木材に対する理解を深める
木材を多く使っていると、大阪府に認定されれば、助成金80万円が出るようです。
自然と触れ合うために木材を入れるのは、大賛成ですが、それが「ストレス緩和」とは、どうなのでしょうか。そもそも、小さい頃から、ストレスフリーな環境を与えることは、その子の今後にとって、得なのか、損なのか、どう影響していくのでしょうか?
目次
環境適応能力を養うべき
僕の長女は、以前、バンコクにあるタイ人幼稚園に通わせていました。
ある取引先の方からは
とアドバイスされましたが、僕は、それは違うと思ってました。
僕は、娘に、ストレスを与えていたんですね。日本人が居ない、言葉も文化も違う環境に1人で入って、友達や先生とコミュニケーション取って「何とか生き残っていく力」を養って欲しいと思ってました。
何故なら、彼女達が、大人なって必要になる能力は、語学でもプログラミングでもなく、どんな世界に入れられても潰れない「環境適応能力」だと考えているからです。
冒頭の話に戻りますが、大阪府の「木材でストレスを減らす」というのも、長い目でみると、逆効果かもしれません。
もっと、身体に負荷がかかるもの、気持ち悪いものを、小さい頃に与えて、訓練させることが、その子を強くさせてくれたりします。
目先の苦労を軽減させるのか、将来の苦労を軽減させるのかの違いですかね。
僕の子供は、タイに住んでますので、必然的に、和式トイレも、平気でこなせますが、今の小さい子供は、洋式限定だったりすると聞きます。洋式トイレしか行けないと、その子の行動範囲や世界も限定化されてしまいますので、損ですよね。ストレスが今は無いかもしれませんが。
夏休みを知らない我が子達
僕は、子供には「休み」は不要と思ってます。
新陳代謝もいいし、若くて身体も動くし、活動的ですし、偉そうに大人と同じ「週末」や「休暇」など取らなくていいと思ってます。
子供に「疲れ」は、基本無くて、あるのは「やりたくない」という好き嫌いだけです。健康でありさえすれば、休みはいりません。
何もすることがなければ、子供ってダラダラYouTube見るだけです。僕は、自分の子供にどうしても「休み」を与えたくなくて、色々、試行錯誤していました。
1つの方法がありました。
ズバリ《夏休みのない小学生》です。
タイのインター校だと、6月~8月上旬までが夏休みです。日本の小学校は7月下旬まで授業ありますよね。要は、タイの学校が休みの期間、日本に帰って、日本の学校に短期入学させるのです。
我が子は、毎年、短期で、日本の公立小学校に入れています。ちゃんと役所に事情を説明して、教頭先生にも挨拶して、と手続きはありすが、意外と簡単に入れます。
メイン:タイの学校(6月7月以外)
サブ :日本の学校(6月7月のみ)
と、うまく長期連休の時差を利用して、年中子供に勉強させる環境が作れるわけです。
日本に住んでいても逆が可能
僕のように海外赴任していなくても可能です。
メインの日本の学校が休みの時に、海外のサマースクールなどに、親子で参加すればいいんですよ。
欧米系のサマースクールだと料金高いですが、東南アジアには、安いところなんて、幾らでもあります。ホテルじゃなくて、Airbnbとかで、マンスリーで部屋借りれば、宿泊代も安くつきますよね。短期ですし、ノービザで来ても問題ないと思います。
日中子供は、現地のサマースクール行って、その間、母親は、現地で観光を楽しむ、なんて離れ技も出来ます。
日本の子にとって、数週間でも、訳の分からない海外の子供と一緒に時間を過ごすのって、良い刺激になると思います。英語を学ぶとか堅苦しく考えなくていいんですよね。
あの時の中国人が忘れられない
学生の頃、中国人の友人と、春節の長距離列車に乗ったことがありました。春節(旧正月)の時期には、中国人は一斉に移動を始めますて、田舎に戻るのです。国民大移動ですね。
30時間を超える乗車でした(上海→江西)僕たちは、指定席の切符を買ったので、座っていれましたが、お金がない人たちは、みんな通路で立っていました。
春節の時期だったので、人がごった返しており、立っている人は、スペース的にも座る事も出来ません。満員電車に、何十時間も立っているような状況です。恐ろしいですよね。
僕は、普段なら、年配者に席を譲るのですが、この時は、流石に出来なかったです。何十時間も座らないといけない席ですからね。少しトイレに席を立って戻ってみると、必ず誰かが、僕の指定席に座っているのです。少しでも休憩したいのでしょう。
そんな時、事件が起こります。
僕が座って寝ていると、頭に何かのっかかってきたので、起こされたのです。座席のまくらの上に、人が横になってよじ登って寝ようとしているのです。ほんの十数センチのスペース(座席のまくら)に横たわろうとしていていて、しかも、周りに対して「俺は眠たくて仕方ないんだ!」と逆ギレしているんですね。
この光景を見たときに「なんてマナーの悪い中国人なんだ」とは思わず、何か、彼から滲み出てくる「生きることへの執着心」に、感動すら覚えました。
僕よりかなり年上のお爺ちゃんでした。
と思いましたし、僕と、このお爺ちゃんを比べたら、僕は今までストレスない所で、いわばビニールハウスの中で生活してたんだと強く思いました。
これからは、野外(ストレスのある環境)で育った、雑草みないな中国人達と、仕事していくんだと思いました。
環境適応能力は、子供だけの話じゃない
何が言いたいかというと、恵まれたストレスフリーの環境で育った人達は、いざストレスのある環境に入れられると、すぐに弱ったり、挫折したりします。ストレス耐性がある人達に、負けてしまうのです。ここは、頭の賢さとか、学歴とかでなく、もっと根っこの部分です。
娘達には、雑草みたいな精神力と胆力を付けて欲しいと思っています。
これは、子供の話だけではありません。
これから、社会の流れはこれからもっと速くなるでしょうし、価値観も多様化されていって、何が常識で、何が道徳なのか、誰も分からなくなると思う。
また、人も、今以上に、グローバルに行き来するだろうし、「日本人的な考えとしては、、」とか言い訳してると、外国人から相手にされなくなると思います。
目の前の現実を、現実として受け入れて、何とかして生き抜かないとなりません。
「会社が中国のファンドに買収されて、上司が急に中国人になった」なんて日常茶飯事になると思います。そこで、何があってもテンパらず、未知の環境の中で、自分の居場所を作っていけるかが、勝負だと思ってます。
See you tomorrow.