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タイと日本のインデックス投資比較してみた。日本NISAより、キャピタルゲインが非課税のタイが勝る。

投稿日:2021年4月14日 更新日:

タイでは、国内有価証券における、キャピタルゲイン(値上がり利益)は、非課税扱いです。

タイ国内といっても、タイ銀行窓口で、米国インデックスの投資信託が買えますので、これらも非課税です。

この条件で、日本とタイを比較してみます。

目次

日本は20%の課税が大きい

前提条件は、下記となります。

経費率 対象 値上がりへの税金
日本 低い ETF 20%
タイ 少し高い 投資信託 0%

日本は、経費率が低いが、利益の20%税金引かれる。

タイは、経費率が高いが、利益の税金ゼロ

タイでは、外国人が、海外株式を、直接、買うことができません。

よって、日本ではETFを、タイでは投資信託を購入したとして、比較してきますね。

 

QQQを1,000万円運用した場合

代表的なインデックスファンド、米国インベスコQQQを1,000万円を購入して、10年間7%運用して利確した場合を考えます。

インベスコQQQとは、ナスダック100指数に連動することを目指すETF。アップルやマイクロソフト、グーグルの親会社であるアルファベットなど、世界的なIT企業を含む米国を代表する株価指数です。

楽天証券(ETF)と、バンコクバンク銀行(投資信託)を比較していきます。

日本 タイ
年間経費 0.20% 0.43%
購入時手数料 22米ドル 0.1605%
売却時手数料 無料 無料
税金 20% 0%

日本の場合

購入時の手数料22米ドルを元本から引く。

1,000万円 – 2,400円 = 9,997,600円

経費率0.20%

利回り(7%) – 経費(0.2%) = 6.8%

10年間 複利6.8%で運用した場合

1,000万円 → 1,970万円まで増える。

利益970万円に対して、20%の税金194万円が引かれ、

1,970万 – 194万(税金) = 1,776万円

純利益として、776万円が残る。

タイの場合

購入時の手数料 0.1605%を元本から引く。

1,000万円 – 16,050円 = 998万円

経費率0.43%

利回り(7%) – 経費(0.43%) = 6.57%

10年間 複利6.57%で運用した場合

1,000万円 → 1,927万円まで増える。

利益927万円に対しては、税金がかからない。

純利益として、927万円が残る。

結論

タイの方が、151万円多く手元に残る。

 

タイ投資信託おすすめ

日本でもNISAは使えますが、投資額と期間が限定されるため、タイのキャピタルゲイン非課税には勝てないのです。そもそも投資1,000万円とか無理ですもんね。

以上の結論から、昨日、初めて、タイでインデックス投資信託を購入しました。

下記は、タイで購入できる米国インデックスのリストです。赤で囲ったところが経費率です。

タイ在住の方は、ぜひとも、タイで投資信託を買ってみましょう。

 

注意点:出口戦略は?

海外で投資信託を、買う時に、必ず考えておくべきは「いつ売るのか?」という出口戦略です。

インデックス投資は、基本的には長期投資ですよね。急な値上がりは期待できず、10年、20年と持つことで、味(利益)が、出てくる金融商品です。

よって、もし、あなたが、駐在員で、いずれ日本に帰国するのであれば、

①帰国する時に売り払う

②帰国しても持ち続ける

この2択になります。前者の帰国する前に売り払うのもいいのですが、おそらくトータル利回りとしは、あまり見込めず、なおかつ、帰国前に、現地通貨で貰っても微妙ですよね。

よって、オススメは、後者の「帰国しても持ち続ける」ことです。僕はそう決めてます。

注意点としては、

日本では、国外財産調書と言って、預金・有価証券などの「国外財産」が5,000万円あれば、日本の国税に報告しないといけません。不提出だと罰則もあります。

それに引っかからない程度にした方が、無難です。

それは、利益確定するタイミングで、です。仮に、1,300万円分をインデックス投資をすると、平均利回り7%だとして、20年で、5,000万円近くになります。

それと、日本の居住者に戻る(帰国後)と、たとえ、海外だとしても、利益確定には、日本から課税されます。非課税にするには、利確する時も「日本の非居住者」でないといけません。

日本の居住者・非居住者の違い、海外節税のカラクリについては、過去投稿を参考ください。

うまく、2カ国間の税金の抜け道を、利用していきましょう笑

See you tomorrow.

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