IT化、AI、ロボット化、自動化など、コンピュータや機械が、僕たちの仕事まで奪ってしまうと言われる時代です。人間として、いや、いち個人として、どのようにして、この厳しくなるであろう生存競争に、立ち向かえばいいのでしょうか。
結論から言いますと「デジタルを味方にして、アナログを全面に押し出す」です。これしかありません。
仕事をしていて、周りの人を見渡しても、このロジックが伝わらない・理解していない方が多いように思えます。
目次
スマホが無かった時代が本当に良かったのか?
アナログとデジタルの関係をおさらいしたいと思います。アナログを辞書で調べますと
【比喩的に、物事を割り切らず、曖昧さを残しつつ理解する人のことをアナログ人間と呼ぶことがある】とありました。分かりにくいですね。
僕は、比較的、デジタル機器や、パソコンに詳しい方です。しかし、デジタル機器に弱い、特に年配者は「俺は、アナログ人間だから」と、知らないことを正当化する傾向がある気がします。
このような人達を、テクノフォビア(technophobia)と呼びます。
テクノフォビアとは、新しい技術に嫌悪感を抱いたりテクノロジーに苦手意識があったりする人、あるいはテクノロジーを今後習得する見込みがない世代の人たちのことです。英語を直訳すると「科学技術恐怖症」です。
興味を持って、新しいことを学べば、世の中、もっと便利な機器や方法は有るのですけど、そこに耳に蓋をしているんですね。素直に、取説を読んだり、ググったりすればいいのに…。
この手の人(テクノフォビア)は、デジタル化する現代社会を批判し、自分の若かった頃を思い出しては「スマホのなかった、昔は良かった」と時代錯誤しています。スマホがあった方が便利に決まってますよね。
アナログ人間は、人間味があるのか?
アナログ人間の方が、人間的に温かく、優しい印象を持っているのでしょうか。僕のように、パソコンに詳しく「メールの方が便利だよね。ネットあれば身近に友達いらんよね」と言うと、デジタルっぽくて、どことなくロボットみたいで体温がなく、冷たくて、冷徹に映るのでしょうか。
デジタルとは、そもそも、0と1の世界です。どこを切っても劣化しないんです。そして、デジタル化が、社会のありとあらゆるものを「ショートカット」させてくれるんです。←自称アナログ人間のテクノフォビアは、ここが分かってないと思う。
例えば、ほんの20年前は、商社の営業マンは、手書きで見積書を書いていたようです。今では考えられないですよね。当時は、習字がうまい営業マンは、それだけで得したようです。「手書きする文字は、その人の性格を表す」という考えからでしょうか。
今では、エクセルで見積作りますよね。誰が作っても同じ書式ですし、お客さんも「字が下手なので読めない」ということはないです。
では、昔のスタイル「手書き」から、現代の「エクセル化」したことで、一体何が起こったかというと、、
①見積作成時間が、大幅に短縮された。
②字が汚い人でもOK。
③計算ミスが減る(エクセルの関数使うから)
④メールで送れる。昔は郵送又は自分で持って訪問したようです。
⑤書き直し、コピーが簡単。
と「時間」が短縮されたのです。これこそ、デジタル化による「ショートカット」なのです。
カーナビが登場して、人間は馬鹿になったのか?
今だに「カーナビが出来て、地図を覚えなくて済んだ。便利になればなるほど人間が馬鹿になってきてる」と、ドヤ顔で言う人がいます。
申し訳ないですが、馬鹿になっているのは、これを言ってる方だけです。
紙媒体の地図で、目的地を探す時間が、ナビによって短縮されているので、その時間を、別の有意義なクリエイティブな時間に置き換えれると、考えれば良いのです。単純作業、無駄な時間は、コンピューターに処理させてると思えば良いんです。
そこまで、頭を良くしたい(自分の脳みそ使うという意味)なら、ナビで短縮して得た時間を使って、自分で数学の問題を解いていたら良いんですよね。
僕が学生の頃、ちょうど電子辞書が流行り始めてた頃でした。しかし、ある英語の先生は「昔ながらの辞書で調べた方が、前後の単語も目に付くので良い」と言ってました。今考えると、ビックリするコメントですよね。
辞書なんて重い本を持ち歩くよりかは、電子辞書の方が軽くて良く、調べたい単語まで行き着くまでの時間は圧倒的に短くなる。その短縮した時間で、もう1つ単語を覚えたほうがいいだけです。
アナログ的な営業活動は最重要
デジタル好きな僕ですが、実は、僕は、お客さんや取引先の人と会う時間をとても大切にしています。顔を合わせて、Face to Faceでしか得られない情報や、伝えられないことはあるんです。まさしくこれは「アナログな部分」なんです。営業マンとして、このアナログ的な、付き合いは非常に大切です。
すなわち、デジタル化で、ショートカットした時間を、お客さんと会うアナログな時間に、変換出来るんですね。
いくらAIやロボット化が進んだとしても、この人と人との関係を、空気感を感じ取りながら上手く構築するのは、人間でしか成せれない技と思います。
極端な表現をすると「デジタル化は、アナログの良さを最大限にする強烈な武器」なのです。
逆の言い方をすると、今の時代、デジタルを苦手とする人は、アナログを大切にしていない、とも取られますよね。お客さんの為に、時間を作る努力(デジタル化で時間をショートカット)をしてないわけですから。
皆さんも、様々な方法で、自分の生活を、デジタル機器を使ってショートカットし、アナログに使える時間を増やしましょう。
See you tomorrow.