地震とは、地下で起きる岩盤の「ずれ」により発生する現象です。
日本周辺では、太平洋プレート、フィリピン海プレートが、北米プレートと、ユーラシアプレートの方へ1年あたり数cm の速度で動いています。複数のプレートによって、複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
気象庁’地震発生のしくみ’より引用
よって、日本中どこでも地震が発生する可能性があり、発生時期や規模は誰にも分かりません。
多くの研究者たちが、長年、地震研究しているにもかかわらず、2016年の熊本地震では、気象庁が「経験則から外れた地震」と発表しているぐらいですから、本当に、予測できない・分からない、のでしょう。
目次
東南アジアと、日本との危険度比較
僕は、2017年1月29日に、ヤンゴン空港にいました。
僕が、空港に着いて1時間後に、同空港で、ミャンマー国民民主連盟の法律顧問が、何者かに射殺されました(参考記事)
僕は、すでにチェックインを済ませて、イミグレーションに並んでいましたので、何も被害はありませんでした。しかし、もし1時間遅れて空港に着いて、射殺された現場に運悪く出くわしていれば、流れ弾に巻き込まれていた可能性もあります。
そして、このニュースを知った友人から「危なかったね。やっぱりミャンマーは危ないね」というコメントを頂きましたが、僕には、少し違和感がありました。
このような、射殺事件や、テロなど発生する確率は、日本より高いのはその通りなのですが、天災も含めた「本人の不可抗力で亡くなるケース」の数字は、果たして日本は低いのでしょうか?
僕たちが「ミャンマーって、危ないんでしょ」という認識以上に、外国人からすると、冒頭の説明通り、日本は大陸プレートが4つもせめぎ合う、地震大国で、非常に危険だ、と思われてます。
僕が経験した大地震と、今後発生する確率
不謹慎なのを承知で、あえて、死亡数を数字で振り返ってみたいと思います。
36歳の僕が、過去、経験・記憶している日本の大地震は、下記となります。
- 1995年1月17日 阪神淡路大震災 6,437人
- 2004年10月23日 新潟県中越地震 68人
- 2011年3月11日 東日本大震災 22,000人
- 2016年4月16日 熊本地震 258人
35年間で、おおよそ、3万人近くの方が、地震で命を落としています。
地震で亡くなる原因は「本人の不可抗力」であり、天災ですので「不幸であった」としか言いようがありません。
この3万人という「不可抗力」の死者数と、僕のような海外移住者が、理不尽にも、東南アジアで、テロなどに巻き込まれる過去の数字や、今後の確率を比較すると、圧倒的に、日本のほうが、危ないと思います。
テロ組織に捕まって、、というのは、危険な、中東などの、内戦の最前線で、取材に当たる方だと思います(勇敢だと思います)
日本の地震予想ですが、南海大地震が、30年以内に起こる可能性は70%、東京の直下型地震も30年以内に70%と言われてますので、どちらかが起こる可能性は、90%を余裕で超えます。
経験則より地震に備えること
これから、テクノロジーが進歩して「ある程度の地震予測」はできたとしても、自然災害ですので「地震発生を止めること」は、おそらく絶対出来ません。
であれば、僕たちは、どうすれば良いのだろうか?
「経験則より、死亡する確率を下げる」しかありません。
経験則とは、阪神大震災、東日本大震災などで、得た経験です。
例えば、阪神大震災では、通電火災で亡くなった方も多かったのです。通電火災とは、地震が収まって、電気が復旧して起こる災害です。
また東日本震災では、津波ですね。残念ながら「地震が起これば高台に逃げる」ということを、多くの人が知りませんでした。
また、古い家には住まないことです。今、木造住宅はないかもしれませんが、鉄筋でも古いと鉄筋自体の数も少なく、倒壊の確率が上がります。
いくら新築でも直下型が真下で起これば、倒壊するのですが、僕が言っているのは、確率論です。大きな地震が起こるたびに、耐震基準は厳しくなり、建物自体が、強固になります。
新しい家の方が、基準も厳しく、壊れにくく、古い家だと基準が低く、経年劣化もあり、倒壊する確率が上がるのです。
海外情報のバイアスから脱出
海外で発生するテロ事件だけみて「東南アジアは危険」と、過剰反応してしまうのは間違いです。そんな、ピンポイントのニュースだけを見聞きして、若い人たちが「だから海外には出たくない」と感じるのは、非常に勿体無いです。
それは、メディアから与えられる、イメージであって、バイアス(偏り)が入ってます。
僕だって「日本が安心安全で最高の国だ」と言いたいですよ。しかし、過去の地震などを見ると決して手放しで安心できないのです。
「日本は安全であってほしい」という願望でなく、物事は、数値を用いて、客観的に判断しないとなりません。
所詮は、日本にいても、海外に出ても、どこにでも「理不尽な死に方をする確率」はあります。
このブログを読んでいる方の中には、会社から海外駐在を打診されて、悩まれている人もいるかもしれません。
僕の持論は、人生は一度きり、それだったら思いっ切って、何事も前向きにチャレンジしよう!です。僕の他の投稿にも、実は、そのメッセージが根底にあります。
海外テロニュースにビビっている場合じゃないです。海外に出ると、自分の世界が広がります。人生トータルでみた時に「お得」だと思いますね。
See you tomorrow.