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体力と精神力の限界点。恵まれた環境で育ったので、ハングリー精神がないのか?ゆとり世代【後編】

投稿日:2020年5月23日 更新日:

本投稿は、100k走の【後編】となります。まだ、前編、中編を先にご覧くださいませ。

【前編】決意表明

【中編】32kmでバテる?

ちょっと、おさらいしますね。

自宅から50キロの地点で行って、折り返してくる計画です。タイは、外出規制が発令されてて、夜の22時までに必ず戻らないといけない。しかし、32キロ地点で、足に水ぶくれができて、膝にも痛みを抱えることに、、

 

目次

灼熱の体感温度42度!

とにかく暑いんです。

スマホで確認すると、気温34度/体感温度42度と表示されてました。

心の中では「この体感温度は、普通に外に出てる人が感じる温度やろ。直射日光が照りつける、アスファルトの上を歩いている人の体感温度は50度はいってるわ」と。

銭湯にある一般的なサウナは80度ぐらいです。そこまではいかないですが、白い蒸気でモクモクしてるスチームサウナは、40-60度といわれてますので、ちょうど同じぐらいです。

そのスチームサウナで、座るだけじゃないですからね。その中で、何時間も歩行運動してる感じです。

 

独り語りの難しさ

今回、初めて、自分語り・独り語りしてみたんですけど、面白くないです。↑この動画も、アップするのか、ゴミ箱に入れるか、悩んだぐらいです。

編集してて気付いたのは「やっぱり民放番組って、すごいなぁ」と。感動すら覚えました。

皆さんも、深夜テレビ、バラエティー番組、YouTubeをみてても、若手芸人やらがスベってたら「こいつら、おもんねー」と思う時あるでしょ。僕はよくあります。

それは「みてる側」だからです。「つくる側」に、まわってみると、これらの難易度の高さに気付くわけです。

顔の見えない人に、動画コンテンツを通して、どう楽しんでもらえば良いのか?と考えるのですが、これが、むちゃくちゃ難しいですよ。世のプロデューサーさん達も同じこと考えてるんでしょうね。

ジュースもガブ飲みしてました

今回、企画、演出、撮影、編集、告知、公開、全て、僕ひとりで行ってます。

いつもとテイストを変えて、エンタメ要素を入れつつ、その間に、僕の世界観も入れようと、企画したわけです。

演出は自分、ひとり語りです。撮影も自撮り。動画編集も自分。Twitterでの告知も個人アカウント。公開はYouTube、ってな感じです。完全に「ひとりテレビ局」ですよね。

この経験を通じて、メディアの見方が少し変わったんですね。「つくる側」視点が、加えられたのです。どんな番組をみても、字幕の付け方、音楽の入れ方、画面の切り替えタイミング、だとかが気になって、「スゲー、次は、そうくるかー」って、作り手の工夫に感心したりします。これはこれで、収穫でした。

 

折り返し地点

話が逸れたので、戻します。

「18時間100km」が目標でしたので、折り返し地点では「9時間50km」が、一つの条件でしたが、47kmしか進めませんでした。このまま、突き進むと、戻ってこれないので、自宅へ折り返すことにしました。

この時点で、すでに100kmは達成できないと悟っていました。体力の消耗で、ペースは時間とともに落ちていくわけで、前半で達成できずに、後半巻き返せるはずないからです。

「暑い」しかコメントがない

55キロ地点ですが、変わらず灼熱の中を歩き続けています。

左足が「靴づれ」してしまって、それを庇って歩くので、次は右足が痛んでくる、という悪循環です。22時までに帰るぞー!と、口では言ってますが、本音は違います。

2時間歩きっぱなし

16時ですけど、まだ日差しがきついですね。

途中で、何度か、動画撮ろうとも思ったのですが「ポケットからスマホを出して、独り語りする」ためのエネルギーですら、勿体無いと思ってしまってました。

そうして、気付けば2時間歩きっぱなしでした。

お昼ご飯も食べるにも「お店に入る→レジに並ぶ→ご飯を買う→食べる」というのも、面倒になっていたのだと思う。

そろそろ極限状態に、近づきつつありますね。

 

セブンで休みを取ったが…

食欲があるわけでもないですが、何か口に入れないと、いやエネルギーを取らないと危ないと思い、やっと見つけた、セブンへ駆け込みました。

靴下まで脱ぐのですが、脱ぐのも大変なんですね。身体がうまく前かがみにならないし、靴下を引っ張るときも握力を使います。そんなエネルギーすら、十分に残っていませんでした。

そして脱いでる時に「これ、また履き直すのにエネルギー使うやん。勿体無いな」と、休憩のことは頭になくて、次の出発する時のことばかり心配していました。

とにかく炭水化物を流し込む

そして、セブンにも素足のまま入ってました。こんなの人生で初めてでしたよ。

甘いものが欲しくなる

15分ほど休憩をとって、また出発するのですが、足が重くなっていました。休憩したので、次に歩くのが、キツくなったのです。

 

自転車操業

右足を出して、キツイと思いつつ、、せっかく右足が出たのだから、次は、左足を出してやろうか、、あっ、左足まで出たんだったら、次は、もう1回だけ右足を出そう、、そんな精神状態、いや、自転車操業状態ですね。

どっちかの足が止まると、そのままリタイヤしてしまうことが、分かりました。

「だったら、絶対に、止まれない」

と、根性をふりしぼり、ここから30分近く自転車操業を続けて、最後の粘りをみせるのですが、ついに限界が訪れます、、

 

無意識のうちにタクシーへ

12時間半、65キロ地点にて、ギブアップしました。お尻の割れ目が、擦れて擦れて、痛くなってしまい、もう歩けなくなってました。

無意識のうちに、タクシーを呼んでました。

歩き方を見ていただいたら分かると思います。一歩一歩が、お尻に、激痛を伝えてくるのです。さすがに、疲労困憊でして、リベンジ宣言はできませんでした。

 

根性なくて申し訳ないです。。

体重は、71.6kgでした。なんと1日で、1.8kg減です。

約2kg減

歩数は、84,542歩。1週間分ぐらいの歩数を1日で達成した計算です。

8万歩

 

【後日談】ハングリー精神とは?

実は、100kmに挑戦する前に↑この記事を読んでました。

ラジュパルさん(42)は、昼は、気温30度以上の炎天下を歩き、夜は路上で寝た。約150キロを2日かけて歩いて帰った

要約すると、コロナで解雇された、都市の出稼ぎ労働者が、歩いて帰省する話です。ロックダウンで、列車も運行止められてます。

写真を見る限り、皆んな、サンダルで、しかも手荷物を多く持ってます。老若男女、年配者もいます。2日で150kmということは、1日75kmです。インドはコンビニもろくに無いんですよ。

僕は、トレーニングウェアに、マラソンシューズ、手荷物はなく最軽装でしたが、それでも65km地点でギブアップしました。

僕が、いかに根性がないか?ですよ。
室長
室長

僕は、先進国生まれで、生まれた時から今まで、食い物にも、住む場所にも困ったとはない。

今住んでいるマンションには、プールもジムもあって、トレーニングもいつでも出来る。それでも100kmは達成出来なかった。

贅沢な環境で生まれたがために、もう、それが染み付いてるんですね。何というか「基準が低い」のです。最後の最後、根性で乗り切れないんです。

恵まれた環境

ミャンマー難民キャンプに訪問した時や、中国の春節で、立ちっぱなしで30時間も列車に乗っていた老人をみても、同じこと思いました。

体力じゃない部分、もっと根っこの、ハングリーなところで、負けてるんですよね。ここって、逆転不可能なところだと思う。

 

タイで仕事してても感じる

仕事上も同じです。先日、自動車工場に、ある設備を納めました。この設備が、ちゃんとライン稼働するのかまで、見届けないといけません。商社としての納入者責任ですね。

この自動車工場は、二勤(昼と夜)体制ですので、誰かが昼夜みないとなりせん。タイ人技術者が、一人しかおらず、なんと3日間も、彼が、現場で仮眠をとりながら、稼働立ち合いしてたのです。

いや、僕も、やろうと思えば出来ます。けど、色んな言い訳して、実際には、やらないと思います。

仕事のために、そんなに頑張りたくないってのが本音です。

3日間も仮眠生活なんてブラックだ!
室長
室長

と、労働者の権利を振りかざすでしょうね。

3日間、暑い中、同じ作業着で、風呂も入れず、布団で寝れず、現場で働き続けるのって、今の日本の新卒生の、何人が出来るでしょうか?ほとんど、無理だと思うんですね。

高度経済期の企業戦士(日本人)だったら、出来たかもしれません。でも、今は無理でしょ。別に、現代の若者が、腑抜けてるわけでもない、そういう環境下に育ったからなんです。

 

やっぱりリベンジしたい

僕には、ハングリー精神がないのは、わかった。恵まれた環境で生まれ育ってるからです。インド人に負けている。けれど、これで終わっていいのか?という疑問もあります。

リタイヤして、タクシーに乗った時、限界点を超えた極限状態でして「もう一回チャレンジする」とは言えませんでした。

しかし、冷静になって考え直しました。

やっぱり悔しい。

むちゃくちゃ悔しい。

SNSでこれだけ発信してて、

リタイヤして終わりってないやろ?

ここで宣言します。

必ずリベンジします。100キロ完走します。
室長
室長

もう少し、涼しくなって、また外出規制が解除されてからにさせてください。

インド人に、ハングリー精神では負けてますが、チャレンジ精神では負けてないのを証明したいのです。

↑こういうところ、僕って、年齢的に大人になっても精神的には子供のままの状態を指す、ピーターパン症候群なのかもしれませんねw

長文、お付き合いいただきありがとうございました。

See you tomorrow.

-健康
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