2019年11月24日
タイのプーケットで開かれたトライアスロンに初参加しました。水泳1.8km、自転車50km、マラソン12kmです。
完走するにはしました…
といっても、僕の気持ちは晴れていません。悩みに悩んで、大会規約に反して「浮き」を使って1.8kmを泳いだからです。
目次
本当に怖かった
前日、会場入りして、海を見た時に、怖くなりました。
沖から550mの地点にブイがポツンと浮いていて「明日、あそこまで泳ぐのか…」と震えました。
深くて、足のとどかない「危ない方向」に、自ら向かって泳いでいくわけです。
しかも、誰かに強制されたわけでなく、会社の業務命令でもなく、自腹を切って、自分で参加の意思を決断したんです。何が起こっても全て自己責任です。
日本ならまだしも、海外の大会で、溺れたときに、大会スタッフが、ちゃんと助けてくれるのかも不安要素です。
人って、年を重ねるごとに保守的になります。「これをすると、問題が起こるかもしれない」と、体が動くより先に「頭で考える」からです。
利口になって、その分、守りに入るんですよね。
成人してから、こんな恐怖感、味わったことありませんでした。
大会前日に「命には替えられない」ということで「浮き」を着けることを決意しました。
「浮き」を装着する悩み
「浮き」を付けることを決めてからも、別の悩みが生まれました。
僕は、姑息で卑怯なことをしているのか?という自己嫌悪です。
前日には、他のアスリート達が続々と集まっていました。皆んなムキムキで、日々、厳しいトレーニングをしているのは、彼らの体型から想像がつきました。
彼らと比べて、僕なんて、上半身も下半身も貧弱です。この半年、自分なりにはトレーニングをしてきましたが「限界まで、追い込んでいたか?」と言われるとNOです。
食事制限と、毎晩、1時間だけ、泳いだり、走ったりしてただけです。筋トレは、ほぼしてません。
↑これが辛かったのです…
半年前にタイムスリップして「トレーニングのやり方を変えてれば、浮きを着けなくても良かったのでは?」と後悔しました。
ドラえもんのタイムマシーンが欲しいとか、ドラゴンボールの【精神と時の部屋】に入りたいとか、大会前日の夜、真剣に考えてました。
結局、何を言い訳しても、今の体型は「僕の結果」なのです。
いつも偉そうな室長だが…
・俺はこんなもんじゃない
・俺はやればできる。本気出してないだけ
・環境が悪いから実力発揮できてない
・上司が合わないから
・子供がいるから
今の自分が出来ないのは、自分の責任ではなく、他人や環境が問題である、という考え、コレは僕が最も嫌う「言い訳」です。
何故なら、今の状態というのは、過去の自分の選択の積み上げでしかないからです。
・デブは暴飲暴食をしていたから。
・低学歴なのは勉強しなかったから。
・独身なのはチャンスをものにできないから。
ぜーんぶ、過去の自分の責任です。
要は、「浮き」を使う不正も、全ては、僕の「段取り不足」「努力不足」「練習不足」の結果だったのです。
この事実と向かい合うのが、辛くて辛くて…(続く)
See you tomorrow.
[…] 前回読んでない方は、こちらを先にどうぞ。 […]
[…] ンに挑戦した記録です。まだ前回お読みで無い方は、こちらからどうぞ(①、②) […]
室長。室長は私と同じ人間だと思っていましたが、この回に関してはかなり違う考えです。そんな同じ人間がいるはずもなく、違ってよかったです。
室長は自己責任といいますが、私はそれは間違ってないですが、強調しすぎだと思う人間です。
私は、人間は脆弱で、個人ではどうにもならないことがほとんどで、そうした要素を軽視するのは、非合理の一種と思う派です。
室長は、自分や自分の可能性、自分の力を信じているとおもいます。
応援しています。