海外赴任や、移住で、子供を海外に連れてきた場合、必ず悩むのが、日本人学校にするのか、インターナショナルスクールにするのか?です。
僕は子供3人を、タイバンコクのインター校へ通わせており、インター校の良し悪しを、それなりに理解しています。
前編では「メリット」を、後編では「デメリット」の両方をお伝えできればと思います。
目次
海外在住の利益を子供にも還元
まず、僕の考え方(価値観)からお伝えします。
《与えられた環境下で、最大限の利益を得ること》を信条にしており、合理的な判断を好みます。
これは僕の全ての行動原理です。では、この考えを「海外赴任」に当てはめてみましょう。
①与えられた環境下
海外に住む日本人は、全体の1%と言われています。
日本には、420万社もの会社がありますが、海外現地法人は、3万社ほどしかありません。
要は、駐在員という立場は、確率的には1%以下なのです。
中小企業やベンチャー企業だとほぼノーチャンスですよね。
この1%を手にしたという、あなた(親)の権利を、子供にもシェアして、子供にも利益を分け与えるべきと僕は考えます。
②最大限の利益を得る
日本人学校とは、海外にある日本人専用の学校を指します。
日本人学校と呼ばれますが、全て私立の位置付けです。
バンコクの日本人学校は、なんと小学校で、年間50万円も授業料が掛かります。
ここに、バス代など雑費を加えると、実費80万円はいくでしょう。
僕の周りでも、子供を日本人学校に通わせている人が沢山います。
が、そもそも、日本人学校に通うのであれば、別に家族を、わざわざ海外に呼ぶ必要ないと思うんです。
何故なら、普通に日本にいれば、海外の日本人学校よりも、安く手軽に、公立小学校に通わせれるからです。
僕から言わせると、①与えられた環境を利用出来てないどころか、逆にマイナスなこと(手間の掛かる選択)していると思うんです。
「海外移住」と「日本人学校」は、組み合わせとして非効率なんです。
東南アジアのインター校は安い
日本では、お金持ちの芸能人が子供を通わせたりするインターナショナルスクール。
基本的に、先生はネイティブで、授業も全て英語で行われます。
日本での費用は、年間150万円とも200万円とも言われます。
しかし、東南アジアではそんな高くありません。選べば年間50万円以下なんかザラです(ピンキリですが)
この価格差を正確に理解して、子供の利益に落とし込まないとなりません。
海外のインター校の価格比較がありました。
バンコクは平均1万ドルですが、僕の子供は、年間70万円の、安い所に通わせています。
タイの日本人学校と、タイのインター校の値段がそれほど変わらないのに、それでも、日本人学校に通わせるのでしょうか?
英語からは逃げられない
僕の個人的な話をしますと、僕は30歳頃まで、英語から逃げ続けていました。
ほんとに逃げてましたね。そもそもアルファベットが嫌なのです。学生時の留学先も中国でした。
英語圏へ留学している人って、なんかイキっている感じがして嫌でした。笑
24歳で社会人になって「もう逃げ切れたな」と思っていましたら、30歳で海外赴任となりました。
仕事で、英語コミュニケーションが必須ですので、生まれて初めて、英語と本気で向き合いました。この流れは、非常に効率の悪い勉強なんです。
中学→高校→大学と、英語の授業や試験はあったのに、僕はいったい何をしていたんだろう?と後悔しました。
もし「英語からは一生逃げ切れない」と、中学の頃で気付いて、自分の将来をイメージして、勉強に取り組んでいれば、今、こんなにも苦労することは無かった筈です。
要は、僕の年代(35歳)で、逃げ切れないのですから、僕の子供(2010年以後生まれ)なんて、200%逃げれないです。これは絶対です。
そして「逃げれない」という仮説が正しいなら、いつ英語を勉強させるのが、効率的なのかを、逆算してみるわけです。
段々と、本題に近くなってきましたね。
語学を学ぶ適齢期は?
語学を効率的に学べるのは「小さい頃」なんです。脳科学や教育学など多方面から言われてますので、ここは異論はないと思います。
僕の長女は、このままいけば、おそらく受験英語や、英文の読み書きも困らないです。
そして、もし日本の大学受験をさせるとなると、彼女だけ勉強科目に「英語」は不要になります。
周りの日本人学生は一生懸命、英単語と格闘している間に、別の教科を勉強出来るのです。
この時間的な優位性は相当なものです。受験科目で英語がない大学ってほぼないですもんね。
受験英語だけではなく、社会人になり、海外赴任になっても、僕のように30過ぎて、焦って勉強し始める必要はありせんよね。
外国人と意見交換する機会も増えるでしょうし、色んな意味でのチャンスは増えるはずです。
日本の大学は無償化される
増税を控えていますが、その増えた税収で、2020年以降に、国立大学を含む高等教育が、無償化されます。
今まで、子供の教育といえば「大学」が1番費用が掛かりました。これが無償化されるということは、大学に入れる為の教育費を、前倒しして、小中高校に使えるということです。
勿論、国立大学に受かるのが前提です。が、小中高に教育費を使うのは、結果として、子供の学力を上げ、国立大学入学の確率を上げることに繋がるのです。
僕は、この流れに気付きまして、小さい子供をインター校で学ばせて、高校又は大学から、日本に戻して、進学させられれば、トータル投資効率が、1番良いと考えています。
こんなに簡単にはいかないと思いますが、自分の子供のことですので、できる限りのことはやってあげたいと思っています。
親子留学も
東南アジアで、安いインター校へ入れて、日本へ逆戻りさせる、という逆輸入型の子育て、これから流行ると思うのですが、如何でしょうか?
韓国では、英語教育熱が、日本より高く、母親が小さな子供を連れて、親子留学するのは一般的です。バンコクでも、そんな韓国人親子を見かけます。
日本と違い、韓国は、国内の経済規模も小さく、企業も個人も、海外を見据えた、生き残り戦略が求められているのです。
しかし、日本も長い目でみると、国内経済は縮小していくのは間違いなく、個人も、早く海外を意識しないと、気付けば「取り残されていた」となりかねません。
まとめ
- 海外駐在するなら子供を連れて来るべき
- 東南アジアでは安いインター校がある
- 日本人学校は私立扱いで高い
- 英語からは逃げられない
- 大学無償化を見据えて小中校で集中投資
以上が、インター校のメリットです。
後半では、デメリットを考えたいと思います。