僕は、いつもC-POPを聴いてます。洋楽でもなく、J-POPでもなくK-POPでもなく、C-POP(チャイニーズポップ)です、笑。
2005年、初めて中国に行ってから、僕はC-POPの虜になってしまいました。
中国語は、発音+声調が、絶妙に組み合わさり、中国語自体が、そもそも音楽のような言語なのです。
もともと音楽のような言語なのに、それを音楽にすれば、尚、美し過ぎるのです。
↑この魅力を、伝えるのがいつも難しいのですが、今日は頑張って説明してみます。
C-POPの美しさを知っている人は少ない
中国の政治的・歴史的な、バイアスをひとまず横に置いておいていただいて、純粋に中国語の言語としての美しさを感じていただきたいと思います。
目次
未知の発音
中国語には日本語にない発音が多いのです。
例えば、AnとAngの発音は違います。しかし日本語表現すると「アン」です。
よく、中国人サッカー選手の名前が「Zheng」など、語尾に「g」が付きますが、これは「グ」とは読みません。
LuとRuも発音が違いますが、日本語は「ル」です。
それだけ中国語は、日本語より発音の幅が広いのです。日本人は、訓練しないと発音できないし、聞き取れないんです。自分が従来知らなかった未知の発音なのですから。
僕は、中国留学をしまして、当時、これらの発音には本当に苦労しました。半年ぐらい頑張っても発音が出来ないので、中国人家庭教師に、僕の口の中を、割り箸をつこんでもらって、どうやって舌を動かせば良いのか、矯正してもらったぐらいです。
上記の動画。幼い中国人の子ですが、口元を見てください、日本語には無い動かし方をしています。
そこから出て来る発音も、日本語には含まれないのです。
中国人旅行客のおばちゃんは、声が大きく、集団で煩くて、好感を持てないかもしれませんが、こうやって女の子の中国語を冷静になって聴いてみると、癒されるのは僕だけでしょうか?
未知の声調
声調という、アクセントが4種類もあります。
「今日は晴れですね」と日本語で発声しても、アクセントは1つしか使ってません。日本語は、単調なんです。
しかし、中国語に訳すと「今天天气很好」となり、中国語発音で読むと、アクセントはこの1文だけで3種類使ってます。
短文でも、アクセントが複数有り、高くなったり低くなったり、上下しまくりなのです。
よって、中国語には、
「未知の発音」+「未知の声調」=「美しすぎる言語(音楽)」
となります。
間違いなく、発音の種類と幅は中国語の方が、広いのです。
僕は、中国留学して投資した時間とお金を、この「C-POPの出会い」一つとっただけでも十分ペイ出来ていると思います。
音声の幅が広がったというか、C-POPという幸せを1つ見つけた感じなのです。
しかし、言語としての難しさ・美しさは、ダントツで「日本語」です。
中国語の方が、発音の幅は広いのですが、日本語のように、漢字・平仮名・カタカナを織り交ぜて、尚且つ、敬語や尊敬語、過去形・未来形など細かく分類されているのは、世界で見ても日本語だけと思います。
外国人からすると「日本語は、発音は簡単だけど、詳細まで理解するのは難しい」のです。
経済大国はサブカルの影響力も持つ
今は、米国が、世界の経済大国一位ですから、各国から、ある種の尊敬の眼差しで見られます。それは経済力だけでなく、洋楽のようなサブカルも含まれます。
しかし、今後、中国が、米国を追い抜けば、例えば、中東やアフリカの人々は、C-POPに憧れを持つかもしれません。中国は、中東やアフリカなどに国家をあげてインフラ投資をしており、彼らから好意的に見られているのです。
先日、僕は、中央アジアのパキスタンに行きましたが、パキスタン人から「中国良いね」と何度も聞きました。
中国の影響を強く受けた地域の子供達が、将来大人になって、中国語を勉強したり、C-POPを聴いたりすれば、いつか、中国のC-POPが世界に受け入れられる日が来るのでは?と、密かに願っています。
中国の魅力は万里の長城だけではありません