挑発的なタイトルで申し訳ないです。
勘違いしないで欲しいのは、僕は日本が大好きですし、色んな意味で最強国と思っています。ですが、
「日本だけに住んで人生終えるのは損している」とも思うのです。
なぜなら「日本食(価値観)しか味わえないから」です。
世界は、もっとひらけていて、悪いことも、良いことも、想像できないことも、沢山あります。それら、多種多様な価値観を、味わいまくって、人生を終えたほうが、充実すると思うのです。人生は、1回きりですからね。
では、3つの具体例を挙げて説明していきますね。
目次
①タン元がある時とない時
先日、焼肉屋に行きまして、タン(牛の舌)を注文する時に、あることを聞きました。タンは、先になるほど硬くて安く、根元にいくほど脂身がのって、高価なのです。
メニュー表には、
- タン先 100THB
- タン中 190THB
- タン元 290THB
でした。
折角なので「タン先と、タン元を頼んで味比べしましょうよ」ってなりました。3倍も違うので、それなりの差があるはずと。
最初に、タン先が出てきました。
皆んな、食しましたけど「少し硬いけど、噛みごたえあっていいね。食べれる」と、満足気でした。
そして、次は、タン元です。
色もいい、柔らかさといい、比べ物にならないくらい美味しかったです。ついには「価格3倍だけど、タン元の方がいいね」という雰囲気に。その後、全員が「タン先には戻れなくなりました」
ここまでの過程は非常に良い例なんです。
①タン先しか知らない時の価値観
②タン先とタン元、両方知った後の価値観
全員が、①→②と、価値観が一変したわけです。
この現象は、僕たちの生活の中で、毎日何度も何度も起こっています。
②タクシーは実は不便なんです
日経新聞に、こんな記事がありました。
楽天 三木谷氏は「日本では政治的な動きもあってライドシェアが実現できていないが、海外でウーバーやリフトを使うと便利さに驚く。これは経験しないとわからないかもしれないが、すでに世界はそのように動いている」
ライドシェアというのは、日本でいうと「白タク」みたいなものです。個人が、臨時タクシー運転手になって、自家用車で、他人を運ぶという感じです。
シェアエコノミーと呼ばれる新サービスですが、日本ではあまり馴染みがなく、大多数の人はイメージできないと思います。
でも、ライドシェア、むちゃくちゃ便利です。東南アジアでの生活に無くてはならないサービスです。
白タクの運ちゃんが、自分のとこまで、迎えに来てくれますし、乗る前から、料金が分かり安心、あと運ちゃんは、行き先をGoogleマップであらかじめ分かってるので、説明しなくていい(コミュニケーションコストが僕は嫌なんです)のです。しかもスマホで完結してしまうんです。
日本には「道路運送法」など、その業種を守るための規制があり、新しく世に出てきたサービスに対しては保守的です。その結果、その便利さを国民が享受できないんです。皆んなが、不利益を被ってしまっているのです。
これら規制のかかった内部にいると(この場合、サービスを受けれない日本国内)これら不利益にも気付きにくいんです。不利益を不利益と認識出来ないんです。
だって、クルマの移動は「タクシー」が一般的だから、何も疑問に思わないんです。皆んな、タン先(タクシー)しか知らないのです。
③あまりにもキラキラした夢
先日、高校生からこんなコメントを頂きました。
ここの「英語」「経済」「海外」「商社」など、これから、夢のあるような単語が散りばめられて、嬉しく思います。応援したくなりますよね。
しかし、これらは、日本で生活を送っていた時に、刷り込まれたイメージかもしれません。少し「でき過ぎている」からです。なんとなく、模範解答すぎるのです。現実は、もっと泥臭いというか、そんな美しいキラキラしていないと思うのです。
なので、それらイメージを持って、是非とも海外に出て、色んな人の価値観に触れて、自分の目で見て、感じて、改めて、自分の価値観と向き合って欲しいと思います。
「英語って、思ってた以上に必要なかった」
「経済って概念やマクロな視点より、そこに住む最少単位を見ないと」
「海外行って、日本の良さが分かった。私は日本が良い」
「商社って、飲み会ばっかりで幻滅したわ」
って、思うかもしれないのです。タン先、タン中、タン元、全てを味わってから「あっ、やっぱり私はタン先が良い」ってなるかもしれません。それは味わって見ないと分からないんですね。
ちなみに、僕は、彼女には下記のように返信しています。
頑張ってくださいね!
まとめ
何かを新しいことを知ること、経験することは、自分の価値観や、考え方を、いとも簡単に変えてくれるのです。
だからこそ、僕は、本や新聞を読むし、色んな国に行って、色んな価値観の人達と、仕事をするのが好きなのです。
その過程で、僕自身もアップデートされていきます。タン先から、タン元へ行ったりします。その逆もあります。東南アジアの人の生活をみて、自分の贅沢な生活を見直したりもしています。
このチャンネルで伝えたいことも、ここなんです。
タン先(例えば日本)で、ずっと閉じこもると、同じ価値観や発想になりかねません。そうすると、タン元(海外)の美味しさを知らずに、一生終えるかもしれません。それは、非常に勿体ないことなのです。
See you tomorrow.