僕の投資失敗は「学資保険」です。
今でも月々1万円払ってます。子供が17歳になると、205万円返ってくる商品です。17年間支払い続け、最後、数万円プラスされて返ってきます。
契約者(僕)が、死亡、高度障害、不慮の事故などになると、支払免除となり、保険金支払いせずに、返戻金がもらえるメリットも、あるにはあります。
が、この商品、2つの大きな欠点があります。
目次
問題点① 物価上昇を考慮しない
基本的に、先進国は、インフレ傾向にあります。
モノの値段が上がって、お金の価値が減るんです。
現在の100万円と、17年後の100万円だと、額面は同じでも価値が違います。物価上昇してれば、相対的に、大損してしまうのです。
学資保険は、インフレを考慮していないのです。
野球の王貞治は、1959年に、年俸144万円で入団しています。当時の144万円と、現在の144万円の価値がいかに違うかお分かりですよね。
日本政府は、年間2%の物価上昇を目標にしています。これは裏を返せば、現金の価値が、毎年2%目減りすることを意味します。
問題点② 利回りが低すぎる
保険会社は、加入者から、保険金を集めて、運用しています。運用益と、保険の返戻金(増加分)との差額が、保険会社の利益となります。
集めた保険金運用益 – 保険払戻金(増加分) = 保険会社の利益
保険会社の運用先とは、実は、手堅いインデックス、米国ETFだったりします。ひと昔前は、個人がこれら海外インデックスを買うのは難しかったのですが、今ではネット証券で買えてしまうのです。
長期間運用すれば、誰でも年間平均7%近くのリターンを得られる時代なのです。
仮に、月々1万円、17年間、利回り7%ですと、積立額204万円に対して、384万円(88%増)となります。保険会社の粗利は、384万円-204万円=180万円にもなります。
この将来得られるであろう利益180万円を、保険会社に献上しているのです。
だから、学資保険に入らず、個人で、つみたてNISAで、インデックスをネットで買い続けた方が、利益があるわけです。なぜなら、個人も保険会社も、同じ投資先だからです。
途中解約は額面割れ
更に、大きな問題は、途中解約すると、支払い額合計より、2割〜3割引かれて、戻ってくるのです。
積立学資保険なのに、途中で引き出すと、額面割れして大損してしまうのです。
僕は、何度も途中解約を検討しましたが、なかなか損切り(決断)できず、ズルズル契約し続けています。
銀行預金してたのに、2割引きで、引き出すとか、感覚的に、有り得ないですよね…
タイムマシンで、10年前に戻って、学資保険を契約する自分に「そんなもん契約するな」と止めたいです。当時、嫁に「子供の将来のために」と、押し切られたのですよね…
結論:学資保険 = 情報弱者向け商品です。
皆さんも気をつけましょう。
See you tomorrow.