その男の子は、9歳のころから家族の介護を始めました。介護がつらいと思ったことはないといいます。でも、介護が終わった時、男の子は38歳になっていました。https://t.co/6gjfdmg7lq
— NHKニュース (@nhk_news) February 5, 2021
介護を始めたのは9歳のころからです。祖母が亡くなったあと、母親の介護が続きました。大好きな家族に元気になってほしい、その一心で、つらいと思ったことはないといいます。でも、母親が亡くなり介護が終わった時、男の子は38歳になっていました。
これは強烈ですね。
人生とは、不可逆です。後戻りできません。小学生から、38歳になるまで、30年間も介護して、若い時間を棒に振るとは…
同世代、そして同じ男として、身震いしてしまいました。
目次
介護は大切なのは分かるけど…
家庭内でやるべきことは、大きく分けて3つです。
- 子供を育てる育児
- 炊事洗濯などの家事
- 高齢者をケアする介護
育児
この中での優先順位は、ダントツで育児です。
育児に力を入れれば、その子の将来が、左右されます。未来が変わるのです。
親子の力を合わせた「投資」に近いので、僕は、時間もお金も、全集中してます。
子育ては「売れない銘柄」と同じ。だからこそ生涯をかけてやり切る価値がある。
家事
家事は単純労働であり、誰がやっても同じで、生産価値も低い。
だから僕は自分ではやらないし、お金があれば、外注すべきです。
専業主婦の嫁には「東南アジアだから、安い家政婦にお願いしたらいい」とは言ってますが、彼女は、それ以外での稼ぎ方ができない(パソコンでの副業など)のもあり、自分でやってもらってます。
介護
問題は、介護です。
大切なことは理解できます。社会的にも必要なのも分かる。
ですけど、自分の息子の青春や人生を半分潰してまで、受けるべきなのかは、甚だ疑問に思う。冒頭の記事、僕だったら、ここまでして、自分が介護を受けたくないです。
経済的な問題もあっただろうし、そうせざる得ない状況だったのかもしれない。
介護から抜け出せなかったのか?
記事からは読み取れないのですが、気になるのは、
・生活保護をちゃんと受けれてたのか?
・亡くなった父親の遺族年金はあったのか?
・障害者手帳を取れてたのか?
・介護に関する自治体サービスを全て受けれてたのか?
・団地など低所得者層への安い公営賃貸に住めてたのか?
要は、この息子が、38歳になるまでに、どこかで、突破口は無かったのか?と。
不運な星のもとで生まれてしまったのは事実ですが、途中で抜け出せなかったのだろうか?と。
僕は、母子家庭、3人兄弟、団地住まいと、決して裕福でない家庭で育ちました。しかし、母は、色んな公的サービスを使って、生き延びていたように思う。
何でもかんでも自己責任ってのは、僕は好きじゃない。しかし、もっと公共サービスの情報を仕入れて、自分が自由になる手は無かったのかと、彼に問いたい。
先進国である日本で、途上国の打つ手がない環境の人と、同じような半生を送ってしまってる、同世代の彼に、同情と、なぜか叱咤も覚えました。
冒頭にも言いましたが、人生とは不可逆なんです。それを介護に突っ込んでしまうなんて…
See you tomorrow.