海外移住の最大メリットは「節税」です。
なぜなら、日本で住むより、海外の方が税金が安くなるのです。無税だったりします。
アジア戦略室の室長である僕がついに、禁断の海外ネタ(節税)について、何で、海外移住が節税になるのか?そこまで魅力的なのか?を熱く解説します。
※脱税ではなく、節税ですから、勘違いしないでくださいね。
■こんな方にオススメ
・海外移住に興味がある
・海外節税の裏側を知りたい
・お金を少しでも増やしたい
節税と言われてもピンとこない人が、ほとんどでしょう。僕も、普通のサラリーマンですから、みなさんと同じ金銭感覚ですし、貯金額も平均的です。
しかし、だからと言って、世の中の仕組みや税制を「自分とは関係ないこと」と決めつけて、学ばないのはNGです。世の賢い人たちは、これら仕組みを利用して、蓄財しているのです。
経済作家の橘玲先生は、
経済的に成功するためには、経済合理的でなければならない。国家は神聖なものでも、崇拝や愛情の対象でもなく、人生を最適化するための道具だ
と述べています。
日本国民だから「税金をきっちり払うべき」というのは、個人として見た場合、経済合理的ではないのです。
国家は愛情の対象ではなく、ただの道具だからです。
世界には、200近い国家があり、僕たち個人は、この中から、自分にあった国家(道具)を選ぶべきなのです。いまでは、日本の人口1%以上(120万人)が海外に住んでいます。
これこそが「アジア戦略室」の目指すところ「個人が海外で有利に生きていく」なのです。
ここまで読まれて、少しでも不快な気持ちになられた方は、閉じてくださいね。気になる方は、そのまま読み進めてくださいね。
目次
日本の居住者と非居住者
日本の国税局としては、少しでも多くの税金を日本に納めて欲しいですよね。国家運営を行うための大切な原資ですからね。
しかし、ここで「日本国籍を持つ人は、みんな、日本に税金納めるべき」とすることが、事実上、不可能なのは、お分かりでしょうか。
日本国籍といっても、海外に住む日本人もたくさんいるからです。僕だってそうです。
海外に住む日本人は、日本の公共サービスを受けてないですよね。日本の公園を使ったり、道路使ったり、図書館使ったり、学校行ったりと。それなのに、日本に税金納めるのは、理不尽なのです。
そこで、国税局は、個人に課税するかどうか?として条件を設定しています。
その個人は、日本の居住者であるか?それとも非居住者か?です。
日本の居住者 | 日本で納税義務あり |
日本の非居住者 | 日本で納税義務なし |
要は、あなたは、日本に住んでいますか?それとも海外に住んでるのですか?です。
お金持ちは日本では重税
日本では、お金を稼げば稼ぐほど、税金も多く収めないといけません。
いわゆる累進課税制度です。最高税率は55%まで上がります。
僕たち平民(一般的なサラリーマン)は「お金持ちは、お金に余裕があるんだから、いっぱい払って当然」と考えてしまいがちですよね。
しかし、お金持ちにとっては、たまったもんじゃないんです。彼らには、所得税などの他にも、有価証券のキャピタルゲイン税金、相続税など、数々の税金がのしかかるのです。
結果、日本の高い税率から逃げようとします。
その方法はいたって簡単です。海外移住すれば、日本の税制から逃れられるのです。
節税するために非居住者になりたがるのです。
日本は全世界課税、タイは域内課税
日本に住んでいると、その個人が、海外(日本以外)で稼いだ利益にも日本での納税義務があります。海外源泉にも課税させられます。いわゆる日本は、全世界課税です。
日本 | 全世界課税 | 海外で稼いだものは課税義務ある |
タイ | 域内課税 | 海外で稼いだものは課税義務なし |
しかし、タイは、域内課税(域内とは、タイ国内に限るという意味)です。
これは、タイ国内の利益、例えば、給与所得や、株の売買益に対しては、課税義務がありますが、国外利益は、その利益をあげた年度内に、タイ国内に持ち込まない限り、課税されないのです。
タイのような途上国は、あえて、域内課税にして、海外お金持ちを誘致したいのです。
お金持ちが、タイに移住すれば、タイ国内で何かしら消費行動(衣食住に関する全て)をするわけですから、タイ経済としては、プラスでしかないですよね。
結果、先進国のお金持ち達は、自国より税率の低い、タイに引き寄せられるのです。これは、お金持ちにとっても、途上国タイとしても、WinWinの関係が成立しているのです。
では、具体的な節税(税法の違い)をみていきましょう。
仮想通貨の売買益の課税実質ゼロ
2020年中頃から、仮想通貨が値上がりを続けてます。
僕も、ラッキーなことに、利益がでていました。
で、ここで、もし僕が日本に住んでいれば、雑所得として、55%の税金が課税されます。ですが、日本の非居住者ですので、この税金がかからないのです。
そして、タイに居住していますので、タイ国内の課税が適応されます。タイ国内では、15%の税金が課税されます。
日本 | 売買益の55% |
タイ | 出金総額15% |
↑これだけみても、タイ居住者の方が、節税メリットはありますよね。
更に驚くのが、タイは海外所得に対しては、条件を満たせば、課税されないのです。仮想通貨の売買益に関して、無税となる方法があるのです。
海外取引所で利確する
僕がとった方法とは、タイに住みながら、海外取引所で、利益を確定させました。
仮想通貨を、現金に交換したのです。この利益を、同一年度内にタイに持ち込まない限り、合法的に利益に対して税金がかかりません。
そして、さらに驚くのが、日本非居住者であれば、たとえ、日本で、仮想通貨を日本円に現金化しても、日本での課税義務がないのです。
日本に住むあなたが、もし、海外の仮想通貨取引所で利益が上がったとしても、日本に納税義務があるのです。日本は、全世界課税をとっているからです。
日本の非居住者に対して、日本国税が、課税できる所得税は、下記に限られます。
日本税法(非居住者に対する日本国内源泉所得税)所得税法161条 国内資産の譲渡は課税。対象資産は8種類
1.国内所在不動産
2.国内所在不動産上の権利、鉱業権、採石権
3.国内所在山林
4.国内法人株式
5.不動産関連法人株式
6.国内所在ゴルフ場株式
7.国内所在ゴルフ場その他施設利用券
8.上記のほか、非居住者が、国内に滞在する間に行う、国内所在資産の譲渡
仮想通貨は、そもそも、課税根拠がないのです。例外の8.に該当するので「国内に滞在する間に行う売買」に当たります。
よって、僕が、日本に滞在しない限り、日本では課税義務がありません。
詳しくは、公認会計士・税理士 相川さんの動画が分かりやすく説明されてます。
ループホールが必ず存在する
これだけグローバル化が進んでしまうと、1つの国だけでみた税法が、いくら正しいとしても、隣の国と全く同じにはなりません。
先進国と、途上国では、そもそも事情が違いますし、その国特有の税法が必ず存在します。
そして、この2国間を自由に行き来できる個人は、それら税制の違い、抜け穴を探し出して「いいとこ取り」が、できてしまうのです。
税制の抜け道、いわゆるループホール(Loop hole)です。どちらの国の税法も犯していないのですから、完全に合法です。賢い人達が、これらの情報を調べ上げて、うまく利用しているのです。
ループホールは身近にも存在する
うちの家と、友達の家では、ゲームのルールが異なります。
うちの家は、平日はゲーム禁止。友達の家では週末はゲーム禁止。
すると、子供達はどう考えるかというと、平日は友達の家で集まって、週末はうちに集まってゲームするのです。すると、毎日ゲームできてしまう。
どちらの家のルールも破っていませんよね。小学生だって同じことをしているのです。これを、卑怯だというのか、賢いととらえるのかの違いだけです。
海外移住してインターネットで稼ぐ意味
タイの域内課税の話に戻ります。
タイでは、国外の利益に対して、課税されないということは、すなわち、インターネットで、国外の収入があれば、それらも、課税されないのです。
僕は、このブログや、YouTubeで、多少なりとも収入があります。が、これは、タイ税務署から見れば「タイ国外の収入」にあたるため、課税されないのです。
有名Youtuberが、海外移住したのも、この節税メリットをフル活用したいからです。
域内課税の国に移住して、そこの国からみた、海外(日本も含む)での源泉所得を増やそうとしているのです。
日本でYouTuber活動 | 日本人相手 | 日本の高い課税 |
シンガポールでYouTube活動 | 日本人相手 | ※条件が揃えば無税 |
日本人YouTuberが、海外移住しても、おそらく「日本人向け」に発信し続けますよね。
YouTubeは、もともと米国企業のプラットフォームですから、そのプラットフォーム上で、たとえ、海外から日本人向けに発信されていたとしても、日本の国税から「お前、日本でビジネスしているな」とは絶対にならない。イコール、日本での課税義務は発生しないのです。
これが、日本国内で不動産業などを営んでいると、いくら自分だけ海外移住しても、不動産は日本にあって、そこから収益があがっていれば、それは日本に納税義務が発生します。
「海外移住」と「インターネットで稼ぐ」は、非常に親和性が良いです。節税しやすいのです。
ここにも、ループホールが存在しているのです。
室長も非居住者を続けるつもり
僕は、海外駐在員(サラリーマン)として働いていますが、会社から、帰国命令が出れば、辞めます。もう、直属の上司には、そう伝えてます。
その後、独立します。
独立も、ひと昔のように「起業して一発当てる」というリスクを取る必要もなく、個人で、細々と、フリーランスをしてればいいんですよね。
生活費の安いタイに住みながら、インターネットを駆使して、小銭を稼ぐことができれば、事実上、所得税を無税にできるのですから。
インターネットの稼ぎ先が、日本ユーザー向けだっていいのです。タイから見れば、日本は海外ですから、海外源泉においては課税されないのですから。
注意点:税務署の総合的判断
と思われるかもしれませんが、そんな、簡単ではありません。
①住民票を抜いて年間180日以上海外に行く
②日本の税務署が非居住認定する
この2つは、イコールではありません。
たとえ、海外に長くいたからといっても、自分の資産や、家族、仕事が、日本にある場合は、税務署が「お前は、課税を逃れるために、海外にいてるだけやん」と判断されれば、課税されます。
僕は、これが心配だったので、先日、税理士にも相談しました。
僕の場合、8年以上、労働ビザをとって、海外で働いており、その間、日本滞在日数も50日間もありません。
勤め先も、上場企業であり、ちゃんと会社から海外赴任の辞令もある。客観的にみても、あきらかに「日本の非居住者」なのです。
これは「海外駐在」という立場を利用しているのです。
まとめ
- 有名YouTuberが海外移住したのは節税が目的。
- 非居住者には、日本への納税義務がない。
- 日本は全世界課税だが、途上国は域内課税。
- 2つの国の税法が違うためループホールが存在する。
- 「海外移住」と「ネット稼ぐ」は節税に適している。
- 非居住者かどうか判断するのは税務署。
海外移住のメリットは、もっとありますので、また発信していきますね。
知識を蓄えて、ずる賢く生き抜きましょう。
あなたの身の回りにも、ループホールはあるはずです。
See you tomorrow.
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