15年前に、上海留学してた時、池上彰さんの「わからなくなった世界情勢の読み方」を、持っていってました。
鄧小平による改革開放により中国は発展。社会主義的資本経済という、政治は共産党、経済は自由という、矛盾した政策がとられている。
みたいなこと、書かれていました。
中国人に、この矛盾を指摘したところ「社会主義的資本経済が、先進的なのだ」と言ってました。何言ってんだか?って、鼻で笑ってました。
目次
アメリカも社会主義化する?
ですが、現在、アメリカでは、オカシオコルテスという、民主党で絶大な支持を持つ彼女政治家が、民主社会主義(プログレッシブ)を掲げてます。
格差是正のために、教育、医療の無償化、高額所得者への増税、環境配慮に重きを置いてます。
これは、単なる偶然なのか、、言葉遊びのように感じるんです。
・社会主義的資本経済(中国)
・民主社会主義(米国)
↑これって、漢字だけみると、同じようなこと言ってません?
中国も米国も、実は両国ともに、バリバリの競争資本主義とすることもできず、かといって、北朝鮮のような社会主義国にもできない、この矛盾し合う体制の「どこかの間をとる」しかないんでしょう。
両国ともに、ベストではないが、ベターを探しているんですね。
古今東西「格差は解決できない」
イギリスで産業革命が起こってから、封建社会は終わり、資本主義が、本格的にスタートしました。
途中、ソビエトが出来たりと、紆余曲折はあったものの、当時からいわれている「格差問題」を、未だに解決できないでいるのです。
・マルクスは、革命で資本主義を打倒しろ
・ロバートキヨサキは、本当の資産を持て
・ピケティは、R>Gを根拠に、金持ち資産に課税しろ
色んな頭の良い人たちが、色んなこと提案しても根本解決には至ってません。
おそらく、僕の子供も、その次の孫の世代も、ずーと、この格差問題を抱え続けると思います。なぜなら、決定打となる解決策がないからです。
経済学とは、英語で、エコノミクスと呼びます。語源はギリシャ語のオイコノミアからきています。オイコノミアとは「共同体の在り方」という意味なのです。
結局、経済学は、ここ数百年、ベストな「共同体の在り方」の答えを未だに出せてない。何も進歩してないってことです。
おそらく、これから先も…。
2001年の池上さんの本、すでに絶版になってて、中古で22円でした。電子版もないですねw
See you tomororw.