限界に挑戦することで、見えてくる自分があります。
生身の人間が、体力的にも、精神的にも、限界点に達すると、そこで初めて「素の自分」見えてきます。自分にも、他人にも隠せない、本当の「素の自分」です。
口先だけなら、誰だって偉そうなことは言えます。そして、失敗したって、言い訳もできます。そんな、表面的な部分でない、もっと、もっと、自分の深い部分のことを言ってます。
■こんな方にオススメ
・根性がない自分が嫌。
・継続できない自分が嫌。
・100km走?バカじゃない?って思う。
2度目の100キロ歩行(大会とかでなく、自分で歩いている)で、気付いたことを、シェアしたいと思います。
根性論や精神論が嫌いな人にこそ、伝えたいことがあります。どうか最後まで、お付き合いお願いします。
目次
GRIT(やり抜く力)
ちょっと脱線しますが、、前置きとして「GRIT」の話を少しだけ。
5年ぐらい前に流行った、ビジネス書「GRIT」アメリカ心理学者が書いてます。
GRITとは、日本語に直訳したら、やり切る力、気合い、根性みたいな意味です。
本書では「成功する人は、能力やIQが高い、賢いとかじゃなくてGRIT(やり抜く力)が、何よりも大切だ」と。
「我慢や忍耐を重んじる」って、僕らの儒教の国(東アジア)だと、感覚的に理解できますが、欧米などの合理的な考え方の人には、真新しいんでしょうか。何を今更って感じですよね。
部活だって、会社だって、家庭だって、非合理的(それやって意味あるの?ってこと)だらけですけど、あまり深く考えず、根性出してやり切れば、それなりに、チカラになったりするんですよね。
100キロ歩行に2度チャレンジ
僕は、去年2020年に、2回、100キロ歩行にチャレンジしました。
【過去投稿】自粛を吹っ飛ばせ!単独100kmウルトラマラソン決行!
でもね。2回ともリタイヤしたんですよ…
5月 … 65キロ(リタイヤ)※単独歩行
10月… 78キロ(リタイヤ)※2人歩行
2回目リタイヤした時は、悔しくて、マジ泣きしました。歩き出して、22時間くらいの78キロ地点でです。真夜中でしたね。
37歳のオッサンが、泣くって、気持ち悪いと思いますが本当です。
70キロ地点を過ぎると、体力や筋力の有る無しではなくなります。気持ち的にも、ゴールも見えてきますので、自分との戦い、精神力だけの戦いとなります。
最後の最後、精神力を、ふりしぼって、気合いだけで、一歩づつ進むのです。まさに極限状態です。そう、ここで、やり切る力(GRIT)が試されるのです。
それでも、僕はリタイヤしてしまったのです…
できない理由を探し出す
不動産会社に入社した24歳の時。当時の営業部長が、こう言ってました。
出来ない営業マンは、売れない理由を探すのが得意な奴で、出来る営業マンは、売れる理由を探すのが得意な奴だ。
僕は、新卒で、投資不動産の営業をしていましたが、思うように売れませんでした。
「こんなマンション、ぼったくり金額で売れるはずない。立地も悪いし。僕は人を騙したくない」と、売れない自分を、正当化していたのです。
こんなんだから、全然気持ちが入ってないので、売れるわけないですよね。
同期で売れている奴は「この物件は、日本で一番素晴らしい」と唱えながら、自分を洗脳させていました。そう、彼の自己洗脳は、正しいのです。
100キロ歩行でも同じなんです。
不思議なもので、ギリギリの極限状態になると「できない理由を探し出す」のです。足が痛い、腹が痛い、腰が動かない、などなど。
僕の場合は、70キロ付近で、太ももが炎症して、真っ赤に腫れ上がってしまいました。実際の写真はこれ↓
コンビニで氷を買って冷やしても、どうにもなりませんでした。
僕にとっては、リタイヤする格好の「言い訳」ができたのです。翌日、病院で診てもらうと「長時間、日光に晒されたため、炎症を起こした」と診断されました。
目も異物感があって、痛いので、翌週に眼科にもいきましたが、目もやられていました。サングラスをつけずに炎天下のなか、終日歩いていたため、目の裏に腫瘍もできていたのです。
いまアップした3枚の写真も、別に撮る必要もないし、わざわざ、ブログにアップする必要もない。
「僕のリタイヤは、仕方なかった」と自分を正当化するために記録していたのです。後日、自分の写真を見返してて、そこに気付きました。
室長はGRITがないのか?
2回目の100キロ歩行では、友人と2人でのチャレンジでした。
その友人は、26時間かけて、無事に完歩しました。しかし、僕はリタイヤです。
その友人からは、
と言われました。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」何を言い訳しても、彼の言うことは正しい。その通りだと思いました。
リタイヤするに値する、理由があるにはありました。しかし、最終的には、僕は彼よりGRITが足りなかったのです。70キロ地点では、彼も同じように、極限状態でした。
YouTubeも、新サービスも中途半端
YouTubeだって、2020年1月には「毎日更新して登録者1万人まで伸ばす」と目標を立てたのに頓挫しました。
【過去投稿】YouTubeと向き合います。2020年元日 アジア戦略室 〜室長の決心〜
また、新サービスを始めようと思い立ってサイト立ち上げたにも関わらず、商品を1つも載せずに放置されています…
【過去投稿】新しいことにチャレンジすべき明確な理由。オヤジ化の回避。Webサービス始めます。
英語だって、過去、何度、勉強をやろうと心に誓って、挫折してきたか。
自分の人生を振り返っても、最後までやり切ったと言えるものがない気がしています。その時々では、それら、リタイヤせざる得ない理由がありました。だけど、どれも続いていないというのは事実です。
自己嫌悪に陥ってしまいますよね。
3度目の正直
こんな自分が嫌です。本当に嫌です。
弱い自分に打ち勝つために、もう一度100キロにチャレンジします。3度目の正直ですね。
でもね。こんなチャレンジ、お金にもならない、会社から評価されるわけでもない、家族からも意味不明だと言われてます。
7歳の次女からは、
と聞かれ、
と答えても、娘はポカーンとしてました。それでいいんですよ。理解を求めてないですから。
「100キロを歩き通す」これを、やり切ることで、自分のGRITを高められると思ってます。
ところで、あなたは、あなた自身のGRITとどう向き合っていますか?
そして納得できてますか?
僕は、納得できないから、また100km歩くんですよね。
See you tomorrow.